ウォークマンは馬鹿にされていた?ソニー創業者の革新的アイディア
ときに、世界の常識を大きく変えるイノベーターたち。
いつの時代であっても、彼らの革新的なアイデアはやがて具現化されて、私たちの日常に浸透してきました。しかし一方では、彼らに憧れを抱きつつも、リスクを恐れて一歩を踏み出せない人たちもいるかもしれません。
『いつもの仕事と日常が5分で輝く すごいイノベーター70人のアイデア』(ポール・スローン/TAC出版)では、偉大なるイノベーターたちの生涯や功績が紹介されています。
彼らが何を築き上げ、どのように問題へ取り組んできたのか。それぞれの歩みを知ることは、多くのビジネスパーソンにとっても大きなヒントになるでしょう。
「マクドナルドCo.」の創業者がもたらした飲食業の革命
ハンバーガーでおなじみ、世界的なファストフードチェーンであるマクドナルド・コーポレーションの創業者であるレイ・クロックは、食品製造のオートメーション化により飲食業界に革命をもたらしました。
彼がマクドナルド兄弟と出会ったのは1954年。当初、マクドナルドはカリフォルニアでマクドナルド兄弟が展開するレストランチェーンでしたが、ミルクセーキ製造機の訪問販売員としてたまたま店舗を訪れた彼は、兄弟が調理する手法に大きな可能性を見出しました。
その後、利益の一部を支払う条件でフランチャイズ代理人として経営に加わった彼は、製品の品質を標準化させるための仕組みを確立。レストラン業界で、当時としては初めてとされる準備や分量、調理手順やスタッフ管理などを事細かにマニュアル化していきました。
やがて、1961年に前身のマクドナルド社を270万ドルで買収しましたが、彼の取り組みにより、世界中どこでも同じ味、同じ形の製品を提供できるようになったといわれています。
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