10万円以上の報酬も!複業で急増する「地方活性化の仕事」の選び方
10万円以上の報酬を得ることも
複業採用を行っている地方企業の仕事内容や報酬について、私の知り合いの都内に住むITコンサルタントは、甲信エリアにある社員数30名ほどの地方企業で複業をしていました。
業務を自動化するために、自動化ソフトウェアロボット(RPA:Robotic Process Automation)を構築し、社員の方々へ使い方を教育していくといった仕事内容です。対応期間は約4か月で、基本的にはリモートワークで作業を行い、定期的にWeb会議を行いました。時給単価は5,000円で、月に30時間ほど働いていたので、報酬は約15万円です。
また、別のシステムエンジニアは、千葉県にある薬品製造会社で在庫管理システムの開発を行っていました。システム開発期間は約2か月でしたが、システム開発後も継続的にシステム全般の運用支援を行っています。時給単価4,000円で、月に20~30時間ほど働いていたので、報酬は約8万~12万円です。
このように経験やスキルをしっかりと持った方が複業すれば、月に10万円以上の報酬を得ることは十分に可能です。特に前者のITコンサルタントの方は、複業の相場からするとやや高い単価ですが、本業では時給単価1万円でコンサルティング業務を行っているほど豊富な経験と高いスキルを持っていたため、複業でも高単価の仕事を受けることができていました。
ただ、逆にいうと、複業では本業よりもかなり低い単価で仕事を受けていたことになります。それは金銭的な報酬を得られること以外にメリットを感じていたからです。
最大のメリットは「やりがい」
先ほどご紹介したITコンサルタントの方のように、本業よりも低い単価でも仕事をする理由は、「やりがい」を感じることができるからです。
このやりがいには2つの側面があります。1つは、困っている人や企業を助けることで感じられるやりがいです。地方の企業では人材が不足しており、場合によっては人手不足に起因して売上が低迷する企業もあります。それほど困っているので、支援をすることで「ありがとう」と心から感謝してもらうことができ、大きなやりがいを感じることができます。
もうひとつは、地方活性化への貢献から得られるやりがいです。東京に住む者の約45%は地方出身者と言われており、「地元の地方活性化をしたい」と感じている人も少なくありません。そこで、複業を通じて地方活性化の一助となることができます。
私の場合、現在は都内在住ですが、静岡出身で、昨年(2020年)は静岡市が開催する「お試しテレワーク体験事業(静岡市でテレワークを行う方を対象に交通費等を補助する制度)」を活用して静岡市で仕事をしたり、静岡にある企業の仕事を積極的に受けたりしています。