大手ピザ3社のフライドチキンをプロが実食。“口直し”のレベルを超えている!
3)ピザーラ:肉厚でスパイシーな手羽元と手羽中
「テリヤキチキン」や「大海老のガーリックシュリンプ」など40種類以上のピザを楽しめる「ピザーラ」。名前の由来は「ピザ」+「ゴジラ」って知ってましたか? 映画のゴジラのように、みんなに愛される人気のピザ屋さんにしたいという想いがこめられているそうです。
ピザーラはピザのほか、パスタやサラダ、ポテト、グラタン、ケーキなどのサイドメニューも豊富で、ちょっとした“宅配レストラン”のような印象も受けます。そのサイドメニューの中でもチキンは人気で「竜田チキン」「ピザーラナゲット」「クリスピーチキン」など充実のラインナップ。その中から「スーパーチキンウイング」(4本・440円)を味わってみることにしました。
パッケージの中には、手羽元と手羽中のフライドチキンが各2本ずつ。部位の組み合わせの指定はできず、ランダムに入っているそうで、今回はたまたま各2本でした。指先でつまめるほどの大きさです。
まずは手羽元からいってみましょう。親指と人差し指で骨の両端をつまんでガブリとひと口。衣、肉ともにフンワリした食感になっています。衣はややしっとりしていますが、肉との相性は抜群で、いい具合に肉となじんでくれます。
辛いというより“旨辛い”味わい
ひと口目から、肉のうま味がじんわりと広がります。ピリッとしたスパイシーな刺激があり、これがあとでじわじわ効いてきます。辛いというより“旨辛い”味わい。後を引くとはこのことでしょう。舌の上に、この旨辛さが張り付いて離れません。
手羽中は骨や皮があり、食べられる部分が少ない印象がありますが、こちらのものはけっこう肉厚です。しっとりとした歯ざわりの肉を夢中で食べ進めると、ようやく2本の骨が姿を現す、といったところでしょう。肉が柔らかく仕上がっており、骨からホロホロとはがれてくれるのも美味しさのポイントでしょうか。
手羽元、手羽中ともに食欲をそそる味になっているので、ピザーラのピザと合わせるなら、個人的には「炭火焼きビーフ」や「ガーリックミート」などと一緒にガッツリ食べてみたいですね。
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今回は3チェーンとも骨付きフライドチキンでした。骨の中には髄液というものが含まれており、これがうま味の元にもなっています。そのため骨付き肉は、骨なし肉よりも美味しいと言われているのです。いずれも味付けがしっかりしていて、ピザを食べるときの“口直し”のレベルを超えており、単品でも満足できそうですね。「どのピザと合わせてみようか?」と考える楽しみも増えそうですよ。
<取材・文/からあげライター 松本壮平>