パチスロで借金120万円の28歳が「小遣い3万円生活」を送ることになったワケ
就職しても20代のうちは一部を除き、収入があまり多くありません。それでも実家に住んでいれば出費を抑えられますが、独り暮らしをしている人は家賃や光熱費など何かと出費がかさんで、ある程度の節約を強いられているでしょう。
そのため、ギャンブルなどは特に注意が必要。節度を持って楽しむならともかく、自制が利かずにハマってしまった結果、生活が破綻してしまった人もいます。
パチスロが社会人になってもやめられない
会社員の加藤快彦さん(仮名・28歳)もそんな苦い経験を持つひとり。大学時代、サークル仲間の友人に誘われてパチスロを行ったところ、ビギナーズラックをさく裂させて7万円の大勝ち。
当時、4年生で就職先も内定済み。単位もほとんど取っていたため、卒業までの間はほぼ毎日ホール通いのパチスロ三昧の日々を送っていたといいます。
「勝っていたのは最初だけで、10回行ったら7回は負けていましたが、バイトも週4~5日入れていて、親からの仕送りもあったんでギリギリ生活はできていました。だから、勘違いしてしまったのかもしれません」
大学卒業後は精密機器の部品を扱うメーカーに就職。残業はほとんどなく定時終業が当たり前の職場だったため、社会人になってからも仕事帰りにパチスロを打ちに行くのが日課になっていたそう。
パチスロで徐々に負けが込むように
しかも、週末になれば朝10時の開店前からホールの前に並ぶほど。財布には軍資金として常に3万~4万円を入れていたそうですが、それを使い切ってしまったら素直に帰るのではなく、近くの銀行やコンビニのATMでお金を下ろしては再び戻るのが当たり前。気がつくと、プライベートの時間はパチスロばかりしている状態だったとか。
「ただ、就職したので実家からの仕送りはストップしています。それでも本来なら会社の給料だけでやっていけましたが家賃は自分で負担しないといけませんし、自由に使えるお金は大学時代よりも少なくなっていたんです。けど、そのことを深く考えず、それまでと変わらずパチスロでお金を使いまくっていました」