せこいルームメイトから理不尽なLINEの要求が…積もり積もった結果
今までの立替分を請求させない姿勢
その後も頻繁に中岡さんはおつかいを頼まれますが、Dさんは請求させない状況を作り、その金額はどんどん蓄積していきました。何度か直接やLINEで伝えるも、何かと理由をつけて支払ってくれません。
そして生活必需品の折半をする日、中岡さんはLINEで折半分の金額と、それまで請求できなかったDさんのおつかい分の料金を請求しました。
「その日はDくんが遅く帰ってくる日だったので、LINEで金額とその内容まで細かく書いて請求したんです。そうしたら『器が小さい』って返事がきたんですよ……。なんかそれを見た瞬間これまで我慢してきたものが爆発してしまって」
ゲームへの課金で借金していたらしい
話をしようとしても避けられてしまうことが続いていたため、中岡さんの怒りが爆発。ルームシェアをする前に交換しておいたDさんの母親のLINEに、これまでの顛末を送り、注意してもらうことになったのです。
「すぐに反応がありました。Dくんは僕の部屋に来て『母親に怒られた!』と怒鳴ってきたんです。もともとそんなやつじゃなかったのにどうしたんだろうと思いましたが、話し合いにならない状態だったので、僕はいろいろと諦めました。お金はDくんの両親から振り込んでもらいました」
関係を修復できなくなった2人は、お互いに一人暮らしをすることに。そのまま大学を卒業し、中岡さんは無事に就職。Dさんとは一切連絡を取っておらず、その後どのような生活をしているかは知らないようです……。
「就職してから少しして、実家に帰る機会があったんです。そこで僕の両親からDくんのことについて聞きました。僕にお金を出し渋っていた頃、あいつゲームへの課金で借金していたらしいんです。そのせいで普段の生活費までカツカツだったようで……聞いて呆れましたよ」
借金が判明してからすぐにDくんは実家に戻され、借金は両親が返済。今は両親監視のもとで働きながらお金を返しているそうです。どんなに親しく信頼していた仲でも、金銭的なトラブルが発生すると関係を修復できなくなってしまうことがあります。大切な人との関係を失わないためにも、お金に関わる管理はきちんとしていきたいと中岡さんは語りました。
<TEXT/つる>