初舞台でまさかの失神。32歳・植田圭輔の“プロ意識が芽生えた瞬間”
「仕事をしている僕が好き」
――芸能活動は見返したい想いでスタートしましたが、今は何がモチベーションでしょうか?
植田:忙しくさせてもらっていることですかね。ハードなスケジュールだととても疲れるのですが、でもそんな環境が好きだったりします。僕自身は仕事をしている植田圭輔が一番好きなので、いい意味で仕事を仕事と思わなければ、すごく幸せを感じるタイプですね。
たとえば『クロガラス』をやれば崎山つばさとしばらく一緒にいられるとか。仕事というよりは、誰それに会いたい、誰それと一緒に何かをしたい、そういう感覚ですね。
――結局、関わる人が一番みたいなことはありますよね。
植田:いい作品、いい役者、いいスタッフに出会えば出会うほど、長いことやらせてもらってるので、そういうものがどんどん増えてきている。それで今楽しめているところはありますね。
悩みすぎるよりも一歩踏み出して
――それに「仕事」と感じる時点で、ブルーになったりしますよね。
植田:そうですよね(笑)。なので僕の場合は、つばさにまた会える、楽しみにしていたシーンの撮影が今日ある、と思うようしていて、そういう考えに至るとツラい気持ちがどんどんなくなっていくような気がしています。
――最後に働く20代のみなさんへメッセージをお願いします。
植田:僕はこの仕事以外はわからないのですが、20代、30代は人生の分岐点がいくつもあって、今の仕事でいいのか? とか。続けていきたいけれど続けられない疑問が出てきたり、それぞれいろいろな悩みがあると思います。
僕が一番大事にしていることは、好きならやり通すし、そのときの自分が違うと思うのであれば引くことも勇気だと思う。正解も不正解もなくて、自分の選択が正解と思える瞬間は、結局は自分の行動、その行動の後に訪れるものだと思うので、悩みすぎて何もできないよりは勇気を出して一歩踏み出してみるといいと思います。
無理はよくないけれど、自分と対話することが一番大切なのかなと思いますね。そうすることで自分にとっての仕事やプライベートでのいい結果につながっていくのかなと思います。
<取材・文/トキタタカシ ヘアメイク/車谷結(do:t) スタイリスト/三宅剛>