広告代理店で忙しすぎ新卒女性に、謎のめまい。まさかの原因は
筆者もその一人ですが、世の中にめまいの症状で悩む人は少なくありません。どうやら季節の変わり目や環境の変化、体外的にも変化のあったタイミングでの発症する人が多いようです。例えば仕事中に症状が出てしまうと作業効率はもちろん落ちるわけで、なんとか直るものならワラにでもすがりたいというのが本音でしょう。
広告代理店で働く荻野理沙さん(仮名・24歳)は、めまいなんて自分とは無関係な世界の話だと思っていたにもかかわらず、ある日突然発症してしまいました。
過酷な労働環境の新卒時代。身体にある変化が
運動部出身で体力には自信があり、健康優良児だった荻野さん。第一志望の広告代理店に入社してからというもの、無我夢中で働いていました。しかし、その労働環境はハードでストレスも感じていたとか。
「大学時代は比較的自由に過ごしていたので、その反動もあったというか。慣れない仕事と、板挟みになる状況も多くあり、面倒な人間関係で徐々に疲れていったんでしょうね。帰宅が24時を過ぎることもざらで、食生活も外食がメイン。日に日に体が弱っている感覚がありました……」
けれども、夢中になるととことん突っ走ってしまう荻野さんは、ストレスを感じながらも淡々と仕事をこなし、胃痛や生理不順などを起こすことはありませんでした。しかし、ある朝に目を覚ますと、頭がぐらぐらと舟に乗っている様な立ち眩みを起こしてしまったのです。
一定の方向に頭を傾けると起こるめまい
めまいの特徴は頭を傾けて、ある一定の確度に達するとぐるぐるとしためまいを起こすものでした。普通に生活をしている中では症状は出なかったといいます。
「目が覚めて起き上がる時とか、落ちたものをかがんで拾う時とか。あとはお辞儀をした時など、倒れそうになっていました。てっきり脳の異常なんじゃないかと思って病院に行ったら『良性発作性頭位めまい症』と診断されました。原因が耳だなんて………」
「良性発作性頭位めまい症」は、内耳にある耳石というカルシウムの塊が何かのタイミングではがれて、三半規管に入り込むと、リンパ液の流れが乱れ、めまいを発症してしまうのです。運動による衝撃によるものや長時間同じ姿勢で居続けた場合があげられますが、疲れや過度のストレスも原因としてあるんだとか。