妻としか経験がない29歳男性が抱える“深い闇”。「人生を終えたくない」と勝手な言い分
「こんなはずではなかった」結婚生活
妻以外の女性が自分に好意を寄せてくれる経験は、今まででは得られなかったこと。山口さんにとって貴重な体験であることは間違いないのでしょう。
筆者が、当時の妻に対する想いを聞いてみると、その返答はやや身勝手なもので……。
「妻のことが嫌いなわけではありませんでした。交際していたときも本当に妻のことが大好きでしたし、結婚を決意したときも妻だけを愛し続ける自信がありました。でも、『1人の女性しか知らないまま人生を終えたくない』という気持ちが強くなりました」
妻が突き付けた三行半
「それと、妻があまり家事に積極的な人ではなかったということが、結婚してから発覚したことも大きいです。いろいろな意味で『こんなはずではなかった』と……」
この後、山口さん夫婦は意外な展開に。夜遊びの多さに呆れた妻が、実家へ帰ってしまったのです。深夜に帰宅すると、ダイニングテーブルにはサインと押印済みの離婚届が……。
初めのうちは喜んで受け入れるつもりだったものの、1人で数日過ごしてみると「食事の準備は時間がかかるうえに工程が多くて大変」「掃除をしないとあっという間に部屋はゴミ屋敷化する」「天気によっては洗濯物が乾かず、次の洗濯が進まない」など、ようやく自分が支えられていたことに気が付いたんだとか。
この期に及んで、まだ家事の面での不便さばかり口にするのは、やや心配ではありますが…。