超イイ人を演じてトラブル回避!自称「腹黒男子」のストレス発散法
突然の豹変とコワオモテの店長
「固まっていた僕の前に、店長を名乗るコワオモテの中年男性が奥から現れて、『どうかされましたか?』と聞いてくれたんですが……さっきまで謝っていたはずの男性店員が、店長の腕あたりの服をサッとつかみ、『あの人が、いきなりイチャモンつけてきて、お釣り落としてしまったんですぅ。怖ぁ~い!』と言ったんです」
次の瞬間、人を殺せるぐらい目力のある目で店長に睨まれ、「奥でじっくりお話、聞かせてもらいます」と凄まれてしまいます。そのあと奥で話をして誤解は解けたものの、そのコンビニへは行きづらくなり、仕事の昼休憩に往復で徒歩10分もかかるコンビニへ通うハメに。
「僕が意見を伝えようと思うと、いつもそういう最悪な状況に陥っちゃうんです。だから苦肉の策として、独自のストレス解消法を編み出しました。やり方は、超簡単です。態度の悪い店員や上司の前では、これ以上ないというぐらい“超イイ人”を演じるんです」
佐藤さんいわく、愛想が悪い店員には超絶スマイルを向け、パワハラ上司の前では後輩を気遣う、よき先輩を演じているのだとか。これだけ聞くとただの裏表がある人ですが、「ただし肝心なのは、このあと」だと佐藤さん。
編み出した解消法で人生激変
「心の中で思いっきり蔑んでやるんです。心の中なら、何を言っても何をしても平気ですから、サンドバックにしてやることもありますよ。無料だし無制限だし、最高です」
なんとも寂しい話に聞こえますが、このストレス解消法を編み出してからは、これまでトラブル続きだった人生が激変したという佐藤さん。表向きは「超イイ人」、そしてウラでは他人を嘲笑う腹黒男子として、自分のストレスに折り合いをつけているそうです。
「僕のことを最低なヤツだと思う人もいるかもしれませんが、人間どこかにストレスの捌け口がないと潰れちゃうと思うんです。おかしいと思うことや正しいと思うことが言えないことも多い世の中、僕の編み出したストレス解消法も役立つのではないかと思います。トラブル回避にもなりますし、気分も爽快です」
いつも意見を言わないというのもよくないですが、世の中は理不尽なことも多いですし、自分の意見を伝えないほうがうまくいくことも意外と多いです。そこの自分の意見を伝えられずに後悔している人も、これを読んで思わず真似したくなったのでは?
<TEXT/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
-[ストレス発散な話]-