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コカ・コーラが「檸檬堂」の次に狙う、Z世代向け低アルコール飲料の正体

ビジネス

日本には馴染みのないお酒だが…

日本コカ・コーラ

ノメルズ ハードレモネードの3種類

 同社はすでにレモンサワーの「檸檬堂」を発売しているが、「ノメルズ ハードレモネード」は「檸檬堂」と明確に差別化している

「“檸檬堂”のターゲットは、30~40代のアルコール好きな大人です。日本の酒場文化におけるレモンサワーがコンセプトになっています。一方、“ノメルズ ハードレモネード”のターゲットは20~30代の若者で、欧米のカフェ文化と大人向けのレモネードがコンセプトになっています」

 同氏は「ノメルズ ハードレモネード」の開発エピソードを次のように話してくれた。

「“ハードレモネード”という日本には馴染みのないお酒を開発するにあたり、“ハードレモネード”について調べたり、ベースとなるお酒や味わいをリサーチしたりするところから始めました。いろいろと試行錯誤する中、レモンとの相性がよいことと、近年注目をあびていることからジンに着目し、そのベースとなるジュニパーベリーを採用しました」

自撮りで撮影したときの仕掛けも

日本コカ・コーラ

「3種類のフレーバーを展開することになっていたので、まずは軸となる“ノメルズ ハードレモネード オリジナル”の味わいを決めるのに一番時間がかかりました。長年の経験と知識を頼りに、ほどよい甘酸っぱさにたどりつき、その他2種類のフレーバーは“ノメルズ ハードレモネード オリジナル”をベースに、さらに酸っぱいおいしさを持つ“ノメルズ ハードレモネード サワー!サワー!サワー!”、お酒好きをイメージして少しビターな“ノメルズ ハードレモネード ビターサワー”が完成しました。

 おいしさへの評価が高い”檸檬堂”に次ぐアルコールブランドになるので、味わいについてはこだわりを持って開発し、レモン、ジュニパーベリー、トニック、炭酸の絶妙なバランスでオリジナルのハードレモネード3種が完成したと思います」

 さらに「20~30代の若者」がターゲット層ということで、“ノメルズ”の英語表記“NOMEL’s”の“NOMEL”を逆から読むと“LEMON”になる仕掛けは、「自撮りで撮影した時に楽しめるように仕掛けた」とも話してくれた。

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