人生の軸を見つけるには?女性の働き方から考える仕事と家庭の両立
8歳で単身中国に留学し、その後大学入学までの期間をほとんど海外で学んだ国際色豊かな経歴を持つ、World Road株式会社 CEOの平原依文さん(@ibunhirahara)。
幅広い世代へのSDGs教育のため「地球を1つの学校にする」をビジョンに掲げるWORLD ROADを設立し、最近ではSDGs×夢をテーマに世界201か国で社会貢献活動している人たちの夢を集めた『WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs』(いろは出版)を編集・出版しました。
グローバルで活躍する平原さんに、前回の記事ではこれまでの激動の人生を振り返りながら自身の仕事への姿勢を、フジテレビ「#シゴトズキ」MCの清水俊宏さん(@goodboytoshi)が話を聞きました。今回は、起業してからのエピソードや平原さんが仕事を通して実現したいことなどを探ります。
プライベートでは離婚の危機も
清水俊宏(以下、清水):日本に帰国してからのライフチャートは右肩上がりの状態が続いていますが、起業をしてから波はありますか?
平原依文(以下、平原):波はだいぶありますし、失敗だらけです。しかし、その失敗を誰と一緒に過ごすし、どんな夢を描いているかで「失敗と捉えるか」「成功までのプロセスと考えるか」が変わってきます。
プライベートでは、離婚の危機がありました。起業したばかりの頃は会社員も続けていたので毎日、目の前のことに精一杯で。旦那さんも最初は許してくれていましたが、あまりにも仕事ばかりになってしまい、関係がギクシャクしてしまいました。両立ができないもどかしさから疲れてしまい、私は実家に帰り、4か月間くらい別居生活をしていました。
旦那さんの性格は私と正反対です。静かで冷静でロジカルなんですけど、私が家を出たときに何も連絡がなくて。「この人は妻が外に行ってもいいのか?」と思って、次の日に区役所に行って離婚届を書いて送ったら慌てたみたいでした。出て行った理由を話したら、別居中に毎日手紙を書いてくれて、戻ろう……となりました。
家事を一切やらないことで仲直り
清水:毎日直筆の手紙を!? いい旦那さんですね。
平原:そのときの一番の反省点が、私が“やるやる詐欺”をしていたこと。「掃除するから」とか「洗濯物やるから」「犬の散歩するから」と言っていましたが、結局、疲れ果ててできませんでした。
約束したことを守らない私に、旦那さんもしびれを切らしたみたいで。こうなったらオープンに話そうと。家事が苦手なことや今は自分がやりたいことに集中したいという思いを伝えたら受け止めてくれました。なので今は家事を一切やっていないです(笑)。