「スポーツの夏」に読みたい!大人のためのスポーツマンガ5選
「スポーツマンガ」といえば、主人公が努力する姿や、チームメイトとの熱い友情を描いた「青春少年マンガ」、というイメージがありませんか? もちろんそんなスポーツマンガも面白いのですが、戦術や論理、業界の裏側を描いたクールな大人向けのスポーツマンガがあることをご存じでしょうか。

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2021年7月現在、国内最大級の品揃えである累計約119万冊のマンガや書籍を配信する、総合電子書籍ストア「ブックライブ」より、戦術や論理、作者の実体験、プロのお金にまつわる話など、スポーツをすることが好きな人、自分で身体を動かすのは苦手だけど見るのは好きという人におすすめしたい、大人のための「スポーツマンガ」を紹介します。
① サッカーの疑問を解決『フットボールネーション』
『フットボールネーション』
作者名 :大武ユキ
出版社:小学館
日本がフットボールネーション=サッカー先進国になることを目指し、天皇杯でのし上がることで日本のサッカーを変えてやろうともくろむアマチームを描いたマンガですが、本作の一番の特徴は、サッカーにおける優れたプレイヤーの身体の使い方が描かれていること。
海外サッカーや日本代表の試合を見ていて、一流選手たちが決して筋骨隆々ではないのに「フィジカルが強い」と言われて不思議に思ったことはありませんか?「同じスポーツをしているのに、(選手ごとに)脚の形に違いが出るのはなぜか?」「欧州の一流選手の脚がすっきりして細いのはなぜか?」そうした疑問を解消してくれる作品です。
インナーマッスルに焦点を置き、一流のプレイヤーに必要な身体とは何かが丁寧に説明されています。サッカーだけでなくほかのスポーツや日常生活にも活かせる身体の使い方が紹介されており、老若男女問わず幅広い人におすすめです。
②プロ野球の世界を「お金」で切る『グラゼニ』
『グラゼニ』
作者名 :森高夕次/アダチケイジ
出版社:講談社
グラゼニ=“グラウンドには銭が埋まっている”。――下は240万円から、上は数億まで。格付けが、年俸によって完全に決められている超格差社会・プロ野球。主人公は、高卒でプロ入り8年目で年俸1800万円の中継ぎ投手・凡田夏之介。
「『26歳で年収1800万円」と聞くと、とんでもない高給取りのように思いませんか? しかし、野球選手とは30歳を過ぎたらあと何年活躍できるか分からない職業。現役のうちに稼げるだけ稼がなければ、引退後の生活がどうなるか分かったものではありません。
つまり「プロ野球選手の絶頂期と言われるこの26歳のとき年俸1800万円ってのは全然ダメなんです!」(by夏之介)とのこと。爽やかなイメージのある現役プロ野球選手ですが、その胸の内は全然爽やかではなかった……! プロ野球の世界を「お金」というシビアな視点で見直す唯一無二の作品です。