ボクシング連盟会長だけ「革張りの椅子」。サラリーマンにも「椅子格差」問題
イスの価格を知らない人が9割!
次に、会社員のみを対象に、就業中に座っているイスについて「選んだ人」「価格」「メーカー」「調節機能」に関する4つの質問を行い、自分自身のオフィスチェアーへの感度を測定しました。
Q.就業中に座っているイスを誰が選んだのか知っていますか?
知っている:26%
知らない:74%
Q.就業中に座っているイスの価値をご存知ですか?
知っている:13%
知らない:87%
Q.就業中に座っているイスのメーカーをご存知ですか?
知っている:22%
知らない:78%
Q.就業中に座っているイスには、上下昇降以外に調整機能(座面の前後調節や背もたれの角度調整)が付いていますか?
ついている:44%
ついていない:43%
わからない:13%
オフィスチェアー感度の低さが如実に…
以上4つの質問をもとに感度をまとめたところ、結果は次のとおり。
【オフィスチェアー感度】
感度100%:10%
感度75%:9%
感度50%:15%
感度25%:56%
感度0%:12%
感度25%以下が約7割を占めました。なんとなく合っていないな……と思いながらも、その原因を探ろうとしない人が多いのかもしれませんね。
※「選んだ人」「価格」「メーカー」の質問に対する「知っている」の回答数と、「調節機能」の質問に対する「ついている/ついていない」の回答数を用い、4問中、回答数4を感度100%とし、回答数0を感度0%としました。
7割が上下昇降以外の調節をしていない
Q.就業中に上下昇降以外のイスの調節機能を使いますか?
使う:29%
使わない:71%
また、「調節機能」については「分からない」と回答している割合は低いものの、上下昇降以外の調節機能が付いている層のうち、普段から機能を使うかとの問いでは「使う」が29%と低めで、4人に1人程度しか使っていないという状況でした。
アンケートからは、会社員と経営者のイスの選び方には大きく格差があることがわかりました。またイスへの関心の低さから「イスを変えて欲しい」と声をあげる会社員も少ないのではないでしょうか。
働き方改革が取り組む企業も増加しているなか、このような業務ツールにも目を向けると、社内の空気が変わってくるかもしれませんね。
<TEXT/emi.s>
【調査概要】
調査名:コクヨ株式会社「オフィスチェアーに関するインターネット調査」
調査期間:2018年3月28日~3月29日
調査対象:20~60代の会社員/経営者・役員の男女、1200人(会社員:800人/経営者・役員:400人)