大原櫻子が明かす、影響を受けた“先輩俳優”の一言「心を豊かにね」
林遣都は太田先生にぴったり
――共演者の印象を教えてください。主演の林さんは?
大原:遣都さんは、モデルになった太田先生を彷彿とさせる方でした。ぴったりで、ハマり役ってこういうことを言うんだなと。ワンちゃんと触れ合うシーンが多かったので、ずっと朝からお散歩されていました。そうした姿勢もあって、みんなが動物と寄り添っていたと思います。
ワンちゃんが好きということだけでなく、芝居に打ち込んでいる姿が、犬を愛する太田先生の姿とかぶる気がしました。
――中川大志さんと、研究者になったよしみとの共演シーンが多かった坂東龍汰さんは?
大原:大志くんとは3回目の共演で、普段から仲良くさせていただいているんです。実際には年下の大志くんが先輩役で、私が後輩役だったので、不思議な感じでした(笑)。坂東くんはすごく気さくなムードメーカーで、私と動物の写真をデジカメで撮ってくれていました。可愛い後輩役がぴったりでしたね。
動物を飼ったら一生に責任を持つ
――撮影を通じて、また完成作を見て、動物との関わり方や思いに変化はありますか?
大原:もともとワンちゃんを飼いたい願望が強くて、家族とも話していたのですが、飼ってからの大変さや責任の大きさを、改めて考えさせられました。もちろん今でも飼いたいですが、安易には決められないことだなと思いました。当たり前のことですが、その子の一生に責任を持つのが飼い主だし、何か病気やケガをしたときのことも考えておかないとですね。
――本編で、特に印象に残ったシーンは?
大原:大志くん演じる涼介が辛い選択をするシーンです。ありふれた出来事ではありませんが、映画だけの話ではないと思うんです。すごく刺さりました。心が苦しくなりますが、現実的なシーンだと思います。