マヂカルラブリー「やるお笑いは変わらない」。注目の“大宮セブン”次期エースも
奇をてらったことをやらされると冷めちゃう
――「マヂカルラブリーのANN0」(ニッポン放送)の時は、どのようなスタンスですか?
村上:基本的には何も考えていないです。普段の2人の会話に近い感じですね。変に気負っていると、毎週続かないですからね。
野田:笑いを取りにいくような言葉って、聞いていられないからね。前にある番組で「野田さん、ここでダンス」ってカンペをスタッフに出されて、無視したこともあります。
村上:それ、僕に見えないところで出してきたんですよ。僕がカンペを見ていたら、「野田さんカンペ出てますよ」って振れるのに、野田にしか見えない角度で出してきました。
野田:たまにそういう、奇をてらったことをやらされるときがあるんですけど、自分からやるからいいのであって、指示されると冷めちゃいますね。
自分たちよりひどい人はたくさんいる
――M-1グランプリで、優勝が決まり、最後の一言で野田さんが「えみちゃん、やめないで~!」と言っていて、それをパンサーの向井慧さんがラジオ(「むかいの喋り方」)で絶賛していました。あの言葉はいつ言おうと決めていたんですか?
野田:オープニングで、上沼(恵美子)さんが「これで審査員をやめる」というのをおっしゃっていて、それを聞いたときに、もう決めていました。
村上:優勝が決まった後に耳打ちされたんですよ。「最後、俺がなんか言うから」って。だから僕が普通のことを言って、野田がちゃんと締めてくれた。
――M-1を優勝してから、2人も所属していたいわゆる地下芸人の方々を引き上げようとしているのですが。
村上:「漫才か漫才じゃないか」論争もそうですが、僕らのネタって「ひどい」ってよく言われる。だから、もっとひどい人を紹介したいというのがありますね。地下芸人には、僕らより全然ひどい人がもっといるんで、彼らと比べてください。そうしたら(僕らが)まともに見えるんで、という(笑)。
野田:でも、まぁ居心地の良いメンバーが現場にいると楽しいし、自分がやりやすいからっていうのはありますね。
村上:彼らって普通に生活していたら、まず見る機会がないんですよ。自分で劇場まで見に行かない限りは出会えない。でも、そういう人たちが、ふとテレビつけたら出ているっていうのは日本の良い文化なんじゃないかなと思って、テレビに呼んでいますね。やっぱりお笑いの幅がもっと広がってほしいので。
野田:忘れちゃいけないのは、彼らは劇場ではスターなんですよ。そこは忘れないでください(笑)。