「名古屋に観光地がない」に猛反論!日本有数の「一大観光都市」である根拠
中心部・サカエに新たな観光スポットも
また、昨年には中心部・サカエにも相次いで新たな観光スポットが登場した。
その1つが「中部電力ミライタワー(名古屋テレビ塔)」の館内に設けられた「ザ・タワーホテル・ナゴヤ」。これは世界的にも珍しい「タワー内に泊まれる宿泊施設」で、一般客室のほかデッキテラス付きのスイートルーム2部屋も設けられている。もちろん、商業施設部分もリニューアルしており、飲食店を中心とした様々な店舗が新たに出店している。
そして、もう1つがこのテレビ塔の足元に誕生した複合商業施設「RAYARD Hisaya-odori Park(レイヤード・ヒサヤオオドオリパーク)」だ。
この施設は久屋大通公園の一部をリニューアルして生まれたもので、パーク内はテーマごとに「学びの森ゾーン」「アーバンリゾートゾーン」「コミュニケーションゾーン」「シンボルゾーン」の4街区で構成。地元民・観光客の双方が楽しめる34店舗が軒を連ねるほか、スポーツができる施設や各種イベントが開催できる芝生広場も開設されている。都心の一等地にありながら緑に囲まれゆったりと買い物やスポーツを楽しめる空間は、全国でもそう多くないだろう。
このパーク内でとくに人気を集める「映えスポット」が、園内シンボルゾーンにある「水盤」だ。この水盤は時刻に合わせて霧が出るほか、夜にはライトアップされており、「逆さテレビ塔」を写すこともできる。水盤をどう生かすかは撮影者次第だ。
「名古屋に観光地がない」は印象論
また、近年はテレビ塔近くのバスターミナルなどが入居する複合商業施設「オアシス21」も「映えスポット」として人気を集めており、トリップアドバイザーの「外国人旅行者が選ぶ夏のフォトジェニック観光スポット2017」では全国2位に選ばれている。
名古屋の中心・サカエで、個性的な「ナゴヤ映え写真」を狙ってみてはどうだろうか。
このように「名古屋に観光地がない」というのは、名古屋を知らない人々のイメージ先行による印象論にすぎない。「行きたくない」と叫ぶ人がいる一方で、毎年何千万人もの観光客が名古屋を訪れ、名古屋の観光スポットに「満足」しているのである。
観光地のアクセスの良さにも定評がある名古屋。名古屋に転勤して、コロナ明けには週末には「電車で1本の場所にあるレジャー施設をめぐる」という生活を体験してみてはどうだろうか。
<取材・文・撮影/ナカガワタイガ・若杉優貴(都市商業研究所)>