バス車中で3連泊も…鳥取在住の就活生が体験した地方の過酷な就活事情
都会の大学生との温度差を感じたことも…
就職活動が終盤に差し掛かったタイミングでは、交通費を支給してくれる企業が増えてきます。大山さんのように最終面接が重なった場合、支給額が出費を上回る事態まであったとか……!
「毎回1度上京するたび、面接や説明会は最低4社分は参加するようにしていました。そのように上手く調整したかいがあったからだと思います。終盤にはリッチに特急電車に乗ったりもしていましたね。
また一番感じたのが都会の大学生との温度差です。常に魅力的な企業と隣り合わせで刺激も多い暮らしに比べて、田舎はおっとりゆったりしているので、都会に就職活動に行くと、いつも出遅れた感がすごかったです」
就活における都会学生との温度差
テキパキと電車を乗りこなし、頼れるOBも溢れている都会の大学生との差を感じた大山さん。しかし、就職をした後にはそうした学生たちと肩を並べて働かならないといけないのもまた事実。
「でもこんなに過酷な経験をして熱い想いをもって都会に夢を追ってきている田舎の大学生は絶対に強いはず! 選考も就職した後も、怯むことなく自信をもって挑むべきだと思います」
過酷な就職活動を経て都内の企業でイキイキ働いている大山さん。今はコロナでリモート面接も増えていますが、田舎も都会も関係なく、熱意と想いをもって就職活動を行うこともある意味、自身を成長させるのかもしれません。
<TEXT/萩ゆう イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
特集[ローカルで驚いた出来事]