現役慶応大生の女優・駒井蓮が津軽弁で語る「じょっぱりだった」素顔
津軽三味線を約9か月みっちり
――三味線は地元で習ったりするのでしょうか?
駒井:習い事としてやっている子もいましたが、私は習ったことがありませんでした。普段から、街中でも三味線が使われている曲は流れていたので、音楽としてはたくさん聴いていましたが、実際に三味線に触れたことはなく、ドキドキしながら稽古に行きました。案の定、全然音が鳴らなくて。かなり練習しましたが、音を鳴らすだけで1~2か月かかりました。
――最初のレッスンで、先生から才能があると言われたと聞きました。
駒井:一応、誉められました。身長があるので、構えたときに楽器に弾かされているという感じがないのと、もともとピアノをやっていたので、手が開くのと、音感があるのが強かったみたいです。撮影までに8~9か月くらい練習しましたが、これより難しい楽器はないんじゃないかというくらい難しかったです。
緊張しいで挨拶もできなかった
――いとちゃんのおばあちゃんを演じた西川洋子さんと並んで弾くシーンもありました。
駒井:西川さんは高橋竹山先生(津軽三味線の巨匠)のお弟子さんなので、私が習った流派とは全然違うんです。だから2人がセッションするシーンはどんな曲にするのか何度も話しました。結果、ふたりの色は違うけれど、それぞれの味になって、それぞれの世代が同じ曲を通してつながっていく感じが出たのでよかったです。でも、現場では私が一音でも間違えると、「ちょっと待って。違うよね」と直せるまでずっとやり直しだったので、すごくドキドキでした(苦笑)。
――いとちゃんは人と話すのが苦手なのにメイドカフェでアルバイトを始めました。駒井さん自身は、カフェでアルバイトできますか?
駒井:私もすごい緊張しいなので、いとと同じく、お客さんにコーヒーを持っていくにしても、ガタガタ震えてしまうと思います。すごく苦手です。
――そうなんですか? パキパキこなしそうですが。
駒井:全然ダメです。本当に緊張しいで。人前で何か発表するとか、すごく苦手で。舞台挨拶とかも本当にダメです。「あれ? 何が言いたかったんだろう」となっちゃいます。デビューしたての頃も「おはようございます。駒井です」と言うだけで、どもっちゃって「もっとはっきり言うように」と注意されていました。