『月曜から夜ふかし』で話題!「会員は全部俺」出会い系サイトの作者に直撃
――その会社でキャリアを積まれたと。
佐藤:いえ、新卒で入った会社は1年で辞めています。本当はHTMLやCSSを覚えて自分で手を動かして物を作りたかったのですが、業務内容はあまり関係がなくて。いわゆる5月病にかかり、GWは実家がある名古屋に帰り、一日中公園で過ごしてました。
――退職後はどうされてたのですか。
佐藤:ねこポッポとして、デザフェスで猫Tシャツの販売や猫まんがの配布をしたり、「ITmedia」や「ベネッセ」で連載を持ったりしました。他にもタイマッサージ師になろうとタイに行ったり、フィリピンに英語留学に行ったりしています。
振り返ると自分の20代はほぼほぼ黒歴史でした。さすがにヤバイと感じて、「求職者支援訓練」という制度を利用して27歳くらいのときWEBの基礎を身に着けました。「自分にとってこれが最後だ」と人生をかけて勉強しましたね。その後無事にWEB業界に就職することもできました。
月曜から夜ふかしで取り上げられたサイト誕生秘話
――「恋人探し.com」がTVで取り上げられて話題になっています。どのような経緯だったのですか。
佐藤:僕は西早稲田に住んでいて、新大久保まで歩いていけるんです。新大久保で食べるサムギョプサルが大好きで。何より店員さんが全部カットしてくれるのが楽なので、週1くらいで通ってます。
その日も、フィリピン留学時代の後輩と会って、サムギョプサルを食べてからキャンドゥの横で思い出を語り合ってたところ、『月曜から夜ふかし』の取材班が通りかかりました。たぶん1時間半くらいしゃべったんですけど、オンエアは2分くらいでした。
――サイトの「全部俺」という発想はどこから来たのでしょうか。
佐藤:じつはこのサイトの前身ともいうべき、「新宿区イケメンランキング」というサイトがありまして。ネットで集めたイケメン画像を使って独自ランキングを捏造し、自分を6位にさり気なく紛れ込ましてあります。
それを合コンの場で「ねえねえ、『新宿イケメンランキング』っていうサイトがあるんだけど知ってる?」と女の子に話題を振ってサイトを見てもらえば、「やだ、目の前に6位のイケメンがいる」となってイチコロだろうと目論みました。
――効果のほどはいかがでしたか。
佐藤:実際に運用してみると、2つの問題点がありました。1つは女の子が上位ランカーのイケメンにばっか目移りしてしまい、6位の僕に全く興味を示さない。もう1つはイケメン画像はネットで勝手に拾ったものなので肖像権の問題をクリアしていない。
――それらの欠点を改良したものが「恋人探し.com」ということですね。
佐藤:そのとおりです。僕しかいないのでどれだけ目移りしても大丈夫です。