「オムライスはもう当分いいな」よしもと芸人が語る“後輩飯”の悩み/そいつどいつ市川刺身
あと少しでなくなるオムライスを眺めながら…
食事って素敵だ。こんなにも人を喜ばせられるなんて。
平井さん「最近漫画喫茶が楽しくてさー! ワンピースを最初からずっと読み直してさー!『呪術廻戦』って漫画読もうと思って、綺麗な漫画喫茶いったら置いてなくてさー!」
僕「平井さん漫画好きなんですね! 僕も漫画好きでよく買っちゃいますね。」
平井さん「電子書籍じゃなくて単行本買ってるの?」
僕「そうですね、電子は、んーやっぱり単行本で買っちゃいますね」
平井さん「そうかー、いいと思う! 俺は電子書籍とかになってもうたわ、ごめんな」
僕「いやいや! 電子書籍いいと思いますよ! 僕、何年も本棚にしまって読んでない漫画結構あるんで!」
平井さん「なんか想像やけど、刺身の部屋本棚に漫画びっしり入って、ブラジルの国旗とお香めっちゃ焚いてそうやなー!」
僕「ブラジル柄のお香立てありますわ!」
平井さん「あるんや!」
2人で笑う。あれ? 笑ってる間、僕はスプーンを右手に持っていたんだけど平井さんはスプーンを皿に置いて手をテーブルに置いて笑っていた。
ひとしきり笑った後、平井さんがあと少しでなくなるオムライスを眺めながら「ちょっと多いな……」と呟いた。平井さん?
平井さん「うん、ちょっと、、多いな。」
平井さんの目は、まん丸だった。もう平井さんの目は線じゃない、丸。きっとそんなにまん丸ではないと思うんだけど、線の平井さんをずっと見てきたから平井さんの普通が線のイメージになっていて凄く丸く感じた。
オムライスは炒飯じゃない
平井さん「美味しいんやけど、ちょっと多かったなぁ。なんか、、飽きたなー! もうずっと同じ味やし!」
さっきまでの人と同一人物とは思えない。
平井さん「米ばっかやもんなー!」
僕「まぁ確かにカレーより炒飯って感じの米の多さですよね!」
いかん、動揺して変な事、言ってしまった。
平井さん「そう! 炒飯やん!」
平井さん……。僕が言ったことだけどオムライスは炒飯じゃないですよ……。なんとか食べ切りお会計をして店を出る。
僕「平井さんご馳走様でした!」
平井さん「全然全然! ありがとうなー付き合ってもらって!」
僕「めっちゃ楽しかったです!またいきましょう!」
平井さんは薄めの線で微笑んでいた。
僕「オムライス以外で!」
平井さん「そうやな! オムライスはもう当分いいなー! うん、オムライスはもう」
なんてこった。あんなにオムライスを愛して好きな食べ物をカレーからオムライスへ変更してオムライスの店を巡ると言っていた平井さんが。なんでこんな目に。
平井さんの今日の終わりがオムライスを好きじゃなくなって終わりだなんて。Sにしておけば。「美味しかった! もう少しいけたなぁーまた行こう! 今度M行っちゃおうかなー!」とかで終われたのに。なんでだよ。