「オムライスはもう当分いいな」よしもと芸人が語る“後輩飯”の悩み/そいつどいつ市川刺身
「ずっとオムライス食べたいなぁと思ってて」
僕はオムライスが大好きだ。返事は決まっていたけどほんの少し間をとる事にした。
僕「……イコ」
平井さんの目が線になった。嬉しい。
平井さん「イコー!」
荷物をまとめて劇場を出る。
平井さん「ずっとオムライス食べたいなぁと思っててさ、ファミレスとかのオムライスではなくてケチャップのあの普通のオムライスが食べたくてさ、今日はオムライスをいーっぱい食べると決めててさ! 実はこの前もこの店の前まで行ったんやけど人いっぱいで入れなくて、あ! 空いてるー! あー嬉しいわー!」
平井さん「じゃあMにしよー!」
もうずっと線だ。タッチパネルのメニューを平井さんが連打して起動させる。
平井さん「なーんでも頼んでええからな。でも俺はね、決まってんねん。ケチャップのやつに決まってんねん。わー! ケチャップだけで色々あるわ! あーこれにしよー! 嬉しーい!」
僕「僕はこれにします!」
平井さん「ええよー! サイズってこれSが普通の感じかなー! Sがお茶碗1.7杯でMが2.7杯分ぐらいかー!」
僕「Sが普通ですね! 食べたことあるんですけど見た目は割と少なそうな感じですねー!」
平井さん「じゃあMにしよー! いっぱい食べよって決めてたから!」
僕「じゃあ僕もMいかせてもらいます!」
平井さん「ええよー! あー! 嬉しーい!」
オムライスが運ばれてくる。平井さんの目がますます線になる。
平井さん「いただきます! あー! 美味い! 美味い! もう好きな食べ物オムライスにしようかな! いろんな店のオムライス食べに行ってる人聞いたことないもんな、渋谷にも卵と私ってお店あるもんな! 今度いこー! あー美味しい!」
線の連発2秒に1回の、線もう線じゃない平井さんを思い出せない。オムライスを半分くらい食べると平井さんが線で僕を見つめて言う。
平井さん「全然イケるわ。M多いかなと思ってたんだけど、これ、足りないかもしれんな。オムライスってスッといけるよな。全然イケちゃうわ。あー美味しーい!」
僕「そうですね、オムライスって凄いですね!」