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缶コーヒーのUCC上島珈琲が「ボトルコーヒー」本格参入。狙いを副社長に聞く

ビジネス

コーヒーの付加価値を訴求したい

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世界唯一の「The Coffee Company」を目指したい

 長年のマーケティング経験を踏まえて、杉山氏は「ブランドアイデンティティを守ること」を第一に掲げる。

「社内では古臭いと感じていても、ロゴやブランドメッセージは消費者にとっては想起に繋がる重要なファクターでもあります。マーケティングで大事にしているのは『誰に対して、何を、どんなバリューがあるか』という点です。本当にいいブランドを作るには『人を好きになる』こと。人間味溢れ、琴線に触れるような消費者のインサイトを見つけ、マーケティングストーリーに昇華させることが大事だと考えています」

 UCCブランドから想起されるのは「缶コーヒー」というイメージが強いが、これからは次世代に向けて、コーヒーの新しい価値の創造や文化の醸成を行なっていくという。最後に今後の展望や若手ビジネスマンへのメッセージについて杉山へ聞いた。

「オンライン、リアル問わずコーヒー本来の味わいや香りが伝わるような顧客体験を作り、世界唯一のコーヒーカンパニー『The Coffee Company』の実現に向けて尽力したい。また、現在CMOというポジションでブランドを見ていますが、本当の意味で次世代へ受け入られるものを創るには、同じ視座・視点で捉えられる同年代の考えが不可欠。チャンスがあれば、若い世代にCMOという立場を託したいですし、若手のビジネスマンもどんどんブランドを創る側を目指してほしいなと思います」

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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