パワハラ被害者が語る対処法「隠し録音、メール…まず記録を集めて」
我慢して、「個性」を殺さないでほしい
――我慢は絶対にダメということですね。
村嵜:はい。自分の気持ちとか想いは「個性」や「才能」です。しかし、ハラスメントの被害を受けると、「個性」や「才能」が殺されてしまいます。
もしハラスメントによって一時的にその「個性」や「才能」を抑える必要があっても、捨てる必要はありません。会社の上司や先輩のハラスメントから、自分の「個性」や「才能」を守ってほしいと思います。
――ハラスメントによって自分の「個性」や「才能」を殺す必要はない、と。
村嵜:そうです。もしハラスメントによって会社を退職することになっても、次のステップで自分の「個性」や「才能」が輝くと思います。もちろん一番重要なのは、皆がハラスメントに邪魔されずに働ける社会をつくることですけどね。
<取材・文・撮影/新妻 翔>
【村嵜要】
1983年、大阪府出身。ハラスメント専門家。会社員時代にパワハラを受けた経験があり、パワハラ撲滅を目指して2019年2月に「日本ハラスメント協会」を設立。年間50社からパワハラ加害者(行為者)研修の依頼を受け、パワハラ加害者50人を更生に導く。J-WAVEのラジオ番組でパワハラ防止法の解説、テレビ朝日「しくじり先生」モラハラにあたる言葉、金城学院大学「就活セクハラ講習会動画」などの監修を手がける。
Twitter:@murasaki_kaname