転職で年収250万アップした30歳、転職活動わずか1週間ですんだ理由
みなさんはどんな理由で転職したいと考えますか? 通算400名以上の採用・育成・転職支援に関わってきた私(wami)が運営している転職サポートサービス「wami career」では、「もっと自分の力を試したい!」「市場価値が高い人材になりたい!」「スキルアップしたい!」と主体的にキャリアを作るために転職を選択する求職者が多いです。
また、コロナ禍以降は転職理由にリモートワークやフレキシブルな働き方を望む方が増えています。そして、依然として多い転職理由が、年収アップです。ほとんどの求職者が転職理由のトップ3に年収アップを挙げています。
私がこれまで転職をサポートしたケースでは、約9割の求職者が年収アップを叶えています。金額は数十万円から数百万円までと様々ですが、大幅な年収アップを実現した求職者には「ある共通点」がありました。今回はキャリアメンターとして私が実際にかかわってきった人たちの事例を紹介します(年齢は全て転職当時のもの)。
年収が高い業界へ転職
一般的に、IT、コンサル、金融は年収が高い業界と言われています。業界を変えるだけで年収アップを実現する方は少なくありません。
日系システムベンダーに勤務するAさん(30歳)は、金融機関である顧客とたくさんのプロジェクトをリードした経験がありました。話を聞いてみると、単にプロジェクトをリードしているだけではなく、顧客からのヒアリング内容を元に解決策の提案も行っていました。自らの提案で新しく仕事を受注し、売り上げに貢献する、立派な提案営業です。
職務経歴書は単にプロジェクトを羅列するだけではなく、その成果と新規受注による売り上げも併せて実績としてアピールしました。
結果、システム系に強く、自ら仕事を獲得できる人材を求めていたコンサルティングファームから内定を獲得することができ、年収は600万円から850万円へアップしました。転職活動を始めた当初は、転職して2年後に750万円まで年収を上げたいという目標を掲げていましたが、応募開始からたった1週間でその目標を実現してしまったのです。
今あるスキル・実績の言語化を
年収が高い業界に転職すれば誰でも大幅に年収を上げることができる、と考えるのは大きな間違いです。Aさんが大幅な年収アップを実現できたのは、すでに実績やスキルが備わっていたから。それがこの転職で高く評価されたに過ぎないのです。
評価されるためには「自分が何者であるか?」を言語化しておく必要があります。例えばAさんの様にプロジェクトを回すことが主な業務の場合、ついついプロジェクトのことだけを書いてしまう方が多いですが、メイン業務に付随して提案営業の実績がある場合は、しっかりと職務経歴書に書くことが大事です。
<プロジェクトマネジメント×金融業界・金融系システムの知見×提案営業>と3つの軸を掛け合わせたことで、他の候補者よりも頭ひとつ抜き出る候補者になり得たのです。