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300円のタオルも買えない!汚部屋育ちの「東大生」が抱える意外な悩み

暮らし

心の依存先を1つにすると危険

汚部屋

『汚部屋そだちの東大生』(ぶんか社)

――ハミ山さんは、社会人になってからやっと「自分の家がおかしい」と気付き、家を出ています。もし今ハミ山さんのような問題を抱えている人がいるとしたら、アドバイスはありますか?

ハミ山:心の依存先を1つにすると危険だと思います。人間関係や趣味など、浅くても広くしておいたほうがいいです。自分はよりどころが実家だけだったので、共依存になっていました。

 この人もあの人も頼れる、つらいときに相談できる人が周りにたくさんいるほうがいい。この人としか繋がりがない、ってなると、その人が正しい判断できるかどうか分からない。

 会社勤めだと忙しいと思うんですけど、大学時代の友達とか、自分とは別の環境にいる人との付き合いを大事にしたほうがいい。そうすると、何か自分が正しい判断ができているか不安になった時に、客観的な意見や多角的な見方を知ることができるのではないでしょうか。

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 漫画で汚部屋から出るようにアドバイスをくれていた山上さんは実際にはいなかったが、後書きにあったように「私にとっての『山上さん』になってくれた何人もの方々のおかげです」とある。忙しくても広く人間関係を失わないように、学生時代の友達を大切にしておこう。そして暑くなってくると、ゴキブリやダニが出てくるので、くれぐれもゴミは捨てておこう。

<取材・文/谷亜ヒロコ>

ハミ山クリニカ

ハミ山クリニカさん

【ハミ山クリニカ】
東大卒漫画家。半自伝的、毒親との共依存ものがたり『汚部屋そだちの東大生』(ぶんか社)を出版。本作と同内容の電子単行本は全電子書店で1
巻、2巻と分冊配信中

放送作家を経てフリーライター&作詞家として活動中。好きなテレビ番組は「ザ・ノンフィクション」、好きなラジオはTBSラジオ、得意料理は春巻き。得意領域はカルチャー、音楽、芸能、住宅、美容など。Twitter:@rokohiroko

汚部屋そだちの東大生

汚部屋そだちの東大生

私はずっと…ただただ「普通の生活」をしてみたかった――。東大卒作家の半自伝的、毒親との共依存ものがたり

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