丸井店舗に直結した「Z世代向けシェアハウス」を覗いてみたら凄かった
ミニマムな暮らしでも誘惑はいっぱい
2018年から高円寺の小さなシェアハウスで運営ノウハウを積んで、満を持してスタートした「マルイトクラス」。立ち上げからずっと関わってきた木本さんの真剣な思いも聞かせてくれた。
「1階にあるコインランドリーでは、洗剤なしでイオンの力の水洗いできる洗濯機を設置しています。電気も100%の再生可能エネルギーと、丸井としても地球に優しく、なるべくモノを所有したり移動させなくて済むように配慮したりしています。
各部屋に洗濯機があったらいいのにと思う方もいらっしゃいますが、『ミニマムに暮らす』という生活を体感していただきたいです。それが正解って訳ではないんですが、物に執着しない、環境に配慮するっていう価値観に共感してもらいたいと思っています」
小売業である丸井がこんな考えを持っているとは驚きである。これが「丸井と暮らす」ということなのか。
とはいいつつ、目の前には古着屋さんがあったり、住民には丸井吉祥寺店の一部店舗の割引サービスがあったりと、ショッピングの誘惑はいっぱいあるので、買い物好きはあっという間にモノに埋まれてしまいそう……なんて筆者は思ってしまうが。
地球に優しく、住んでいる人と一緒に地域の人を巻き込んでいく。将来はこんなシェアハウスが増えていくかもしれない。
<取材・文・撮影/谷亜ヒロコ 編集/詠祐真>