世帯年収550万円の夫婦が都内で家を買うのに「現実的な最適解」を考えてみた
Aさん夫妻が借りられる額とは?
額面330万円と220万円のカップルの手取り世帯年収額はいくらになるのか、概算してみました。もろもろ計算すると、だいたい460万円程度です。
【項目:夫(28歳)/妻(28歳)】
基本月給:25万/18.4万
残業代平均:2.5万/0
額面給与年収:330万/220万
額面世帯年収:550万
手取り給与:23万円/15.5万
手取り年収:276万/186万
手取り世帯年収:462万円
実は、組もうと思えば年収の10倍近い住宅ローンが可能ですが、破綻するリスクも激増しますので、5~6倍に収めておいたほうが賢明です。両親から諸費用相当は援助してもらうムシのいいことを念頭に置いといて、物件予算は3000万~3500万円くらいに抑えましょう。
東京23区内でこの予算で買えるファミリー向け新築マンションはほぼありません。なお、住宅ローンはフラット35が第一選択肢となりますね。
3500万円以内で職場に通いやすい物件を探す
新築マンションを諦めるとなると、築古マンションを今風に改装したリノベーション物件(以下リノベ物件)、中古戸建、新築建売の3つが候補に上がります。例えば、リノベ物件はどうでしょうか。
Aさん夫妻は現在、月12万円で住んでいるのは錦糸町の1LDK・40平米前後のマンションという設定ですが、錦糸町であれば同じくらいの広さのリノベ物件なら見つかります。
しかし、40平米前半ではこれから子育てまで視野に入れている方には手狭です。もう少し総武線の駅を下って、亀戸や平井、新小岩であれば、ご予算内かつ60平米前後のリノベ物件が見つかるでしょう。なお、フラット35を使うなら適合証明(住宅金融支援機構の技術基準に適合しているか示す書類)が出る物件がマストになります。