毎日スマホばかりはNG。東大教授が語る「思考習慣がない人」14の特徴
「思考習慣」が身についていない人の14項目
【要注意項目】
1. やりたいことがない
2. 自分の将来のために何をすればいいのか分からない
3. 何事も短絡的に考えてしまう
4. いつも途中で挫折してしまう
5. 正確な情報を得ることができない
6. ケアレスミスが多い
7. 騙(だま)されやすい
8. 段取りが悪い
9. 気が利かない
10. 目先の利益にとらわれて損をする
11. 選択を間違える
12. 困った時、打つ手が考えられない
13. 落ち込んだ時、立ち直れない
14. 集中できない
これらは全て、「思考習慣」が身についていないことが原因で起こるものです。今はこうした問題が個人レベルにとどまらず、社会的な問題となって顕在化しています。経済不況や少子高齢化社会、環境問題、教育問題を始め、身近なところで言えば仕事や人間関係のトラブルなどもそうです。
人は誰でも、大なり小なり問題を抱えています。それを解決する選択肢の中で、ベストな方法は誰にも分かりません。だからといって、考えることをやめてしまったら、解決への道は閉ざされてしまうだけ。そこから一歩も先に進めなくなります。
思考習慣を身につけるために必要なのは
考え続けるためには、考える力が必要だとお伝えしましたが、具体的にどのような力なのでしょうか?
考える力は7つあり、どれも日頃から鍛えることができます。言わば、筋トレやマラソンと同じです。そのため、身体の体力になぞらえてこの7つの考える力を「思考体力」、そして思考体力を使って考え続けることを「思考習慣」と名付けました。
身体的な体力に「持久力」「反射力」「跳躍力」などがあるように、「思考体力」も誰もが持ち合わせている次の7つの基本的な「考える力」で構成されています。
1. 自己駆動力:能動的に考える力
2. 多段思考力:常に思考の階段のもう1段先を考える力
3. 疑い力:あらゆることを疑ってみる力
4. 大局力:全体を俯瞰(ふかん)して見る力
5. 場合分け力:物事を分類して選び取る力
6. ジャンプ力:思考の階段を何段も飛ばす力
7. 微分思考力:物事を細分化して考える力
これら7つの考える力は、それぞれ前述した14の【要注意項目】の解決に役立ちます。私自身も、思考体力を鍛えることで、思考習慣を身につけることができました。
何か問題に直面した時、考えることをやめてしまえば、そこで終わりです。しかし、考え続けている限り、思考は広く、深くなり、最良の答えに近づくことができます。さらに考え続ければ、その答えをどんどん発展させていくこともできるのです。
今、「思考習慣」がない人でも、「考え続けること」に、年齢やキャリア、経済力、環境は関係ありません。考え続けるトレーニングをすれば、今からでも「思考体力」を鍛えて「思考習慣」を身につけることができるのです。「思考習慣」を身につければ、あなたの将来は自分が望む人生に近づいていくでしょう。