累計1730万部、敏腕ジャンプ編集者が明かす『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』ヒットの裏側
敏腕編集者・林士平が今、気になる本3選
■『トーキョーカモフラージュアワー』/松本千秋
東京在住男女の人間模様を描く、ショートオムニバスコミック。「独特な言葉を使われる漫画家さん。今はご自身の見えている範囲の物語を描いていますが、思春期ものも読んでみたい」
■『殺し屋Sのゆらぎ』/舟本絵理歌
非情な殺し屋Sこと正太郎が、ターゲットである暴力団組長の娘に恋をする。「ネームが非常にうまい。ストーリーもいいし、何より漫画としてのテンポ、リズムが気持ちいいんです」
■『パチンコ』/ミン・ジン・リー著・池田真紀子訳
1910年代の朝鮮半島から大阪、横浜へ。4世代にわたる在日コリアン一家の大河小説。「僕自身は台湾人2世なので、自分の家族のことを想像しながら、重厚な物語世界にのめり込みました」
<取材・文/吉田大助 撮影/恵原祐二>
【林 士平】
1982年生まれ。2006年、集英社に入社し、『月刊少年ジャンプ』『ジャンプSQ.』を経て『少年ジャンプ+』編集部に所属。『青の祓魔師』『怪物事変』『HEART GEAR』『ムーンランド』など、人気作を数多く手がける