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KARA脱退から4年…知英「挑戦することは怖いことじゃない」

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 アイドルグループKARAの元メンバーで、現在、日本で活動している知英さん(ジヨン・24)。映画『レオン』では竹中直人さん演じるワンマン社長と入れ替わるOLに扮し、ドラマ『オーファン・ブラック~七つの遺伝子~』では1人7役を演じるなど、女優としての存在感を増す知英さんの主演映画『私の人生なのに』が公開中です。

知英

知英さん

 本作は病によって車イス生活となり、新体操の夢を断念したヒロインが、音楽と出会い前を向いていく人間ドラマ。映画の話に始まり、異国の地・日本で努力を続ける知英さん自身に迫りました。

脚本を読んで「これは簡単じゃないぞと」思った

――オファーがあったときに、物語や演じられた瑞穂について、まず感じたことは?

知英:最初の印象は、難しそうだなって。これは簡単じゃないぞと。たくさんのエモーショナルなものが必要ですし、技術も必要だったので。新体操やギター、車イスも。すべて練習が必要でした。新体操はお話をいただいてから、基礎から練習に行きました。

――確かに技術的にも感情的にも、難しい役だと思います。一番苦労したのは?

知英:気持ちの問題は、あまり苦労はなかったです。それよりも車イスをずっと漕いでいて筋肉痛になったり、あとはやっぱり新体操が大変でした。みなさん、私はもともと踊っているからいけるんじゃないかと思われるかもしれないですけど、全然違う動きなので。そんな甘いものじゃないですね。

――新しいことにいくつもチャレンジしたわけですが、脚本を開いて、初めてやることがあると、「さあやろう!」とチャレンジしていきたくなるタイプですか?

知英:うーん、終わってから好きになりますね。やる前は不安でしかないし、大変だなと思います。でもやった後には、達成感がある。だからまた新しいものをやっていくんだと思います。女優としてはそれを怖がる必要もないというか、いろんなことをやらないとダメですから。

歌うことで、自分の話ができる

私の人生なのに

© 2018「私の人生なのに」フィルムパートナーズ

――瑞穂のように、いきなり人生が、夢が、シャットアウトされたと感じるような出来事にぶつかったら、知英さん自身はどうなると思いますか?

知英:瑞穂と一緒だと思います。遺言を書いたり。そのくらい本当にツライことだと思う。なんでもネガティブになって、私の人生なんてもう終わりだと思うかもしれない。でも、そのなかで瑞穂は自分ができることを見つけていった。本当によかったなと思います。

 実際に瑞穂と同じ病気になられた方々を訪ねてお話したり、映画にも出演していただいていますが、実際みなさんとお話しても、今でも信じられないと言っていました。

――簡単には想像できませんね。瑞穂は歌うことで気持ちを出していきます。改めて本作で歌のパワーを感じましたか?

知英:私も歌詞を書いたり、コンサートをやったりします(音楽活動はJY名義)。そこでは自分の話ができる。歌うことで自分の話ができるという感覚は、わからない人もいるかもしれませんが、私は歌詞を書き、歌うことで自分の話ができているんです。

 それを聴くことによって元気を出してもらったり、みんなと気持ちを共有したいと思っています。瑞穂を見ても、歌の力ってすごいと思います。

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