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VAIOは分離、レグザは中国資本に。意外と知らない“家電ブランド”の現在

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三洋電機は合併から10年

サンヨーのリチウム電池 

サンヨーのリチウム電池 © Walter Eric Sy

「消滅した家電ブランド」といえば、やはり「SANYO」が筆頭に挙がるだろう。三洋電機が松下電器に吸収合併されてから、かれこれ10年になる。

 長らくプロ野球オールスターの冠スポンサーであり(1988〜2006年)、「サンヨーオールスターゲーム」という名称は、撤退から15年が経った今でも違和感ない。そんな知名度の高いSANYO製品も、松下電器のメインブランド「パナソニック」に統一されてしまった。

 掃除機などの白物家電で強かったほか、三洋電機末期の製品としては充電池「エネループ」が知られる。リモコンの電池の裏蓋を外してみたら、今でも「SANYO」の電池が入っている……というご家庭も、意外と多いのではないだろうか。

 ところでこの「SANYO」ブランドが、インド市場限定で復活したことが2016年に報じられた。「なぜインドで!?」と驚くところだが、高価格のパナソニックブランドと使い分ける意図があったと考えられている。余談だが筆者の部屋では、三洋電機の掃除機と「ナショナル」の冷蔵庫が今も元気に稼働している。動く限りは使い続けてやろうと思っているが、これを買い換えることになったとき、次の機種を国産品から選ぶかどうかはわからない。

SOTECって覚えてる?

 個人的にも思い出深いのが、格安パソコンの「SOTEC(ソーテック)」だ。このブランドが消滅し、事業がオンキヨーに引き継がれたのは、2009年のことである。2000年代初頭におけるPC部品の開発競争は今を凌ぐ激しさで、最新型として買い求めたパソコンも、2年後には時代遅れになっているのが当たり前だった。運悪くWindows Me搭載機を手にしてしまったユーザーなど、お気の毒としか言いようがない。

 SOTECはそんな時代における安売りメーカーとして知られており、家電量販店においても、主に値札で存在感があった。筆者の自宅にもSOTEC製のデスクトップPCがあったが、約3年にわたる活躍の後、ハードディスクの故障をきっかけに機能を停止した。

 その後のオンキヨーは、特に話題になることもなくPC事業から段階的に撤退。現在では本業のオーディオ関連分野で存在感を示しており、「安かろう、悪かろう」で知られたSOTECの名残はどこにもない。

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