僕が派遣社員から34歳で「巨大グループ企業の役員」に上り詰められた秘訣
積極的に人と会う機会を作るように
働きながら新たな知識を吸収しようと思っても、今いる組織の中で知り得ることに終始してしまいがちです。私も働き始めて何年かは社内の中で見聞きすることからの情報で仕事に対峙していました。
しかし、そのうちにもっと多くの知識を吸収したい、刺激が欲しいという欲求が出てきました。そこで、積極的に社外の人と会う機会を持つように努力しました。
新しい情報や自分の行動を変えるきっかけになることは、異業種や異なる組織の人との会話の中で気づいたり、閃いたりすることが多くありました。
振り返ってみると、猛烈に仕事をして家では寝るだけ、休日も泥のように眠っていた働き始めの20代中盤よりも、一念発起して、とにかく外で新しい人に会おうとしんどいところを思い切って飛び出した20代後半を比べると、新たな話題も豊富になったし、おかげで社内での会話や雑談も豊かになった気がします。
社外の人と話して自分の立ち位置を把握
アメリカかぶれの若者だった私は、社会人としての振る舞いや、日本式ビジネスの「根回し」の仕方など、社外の人との交流で多くを学びました。彼らと話すことで、自分が置かれている立場がいかに恵まれているかも理解することができ、前向きに仕事に取り組むことができたように思います。
現在はコロナ禍で社外の人との交流も難しいかもしれませんが、オンラインなどを活用して、どんどん異業種・社外交流することをお勧めします。
若手の間の大きなアドバンテージは「ある程度の失敗が許されること」だと思います。私がITヘルプデスクから、次第に海外のシステム関連業務を依頼されるようになった時、「うわーこんな仕事できるかな」と臆したこともしばしばありました。
未経験の仕事を引き受けて、できなかったらどうしよう、とか取引先に損失を与えてしまったらどうしよう、とか誰しも経験したことがあるかと思います。私も何回も失敗をして、周りの人に助けてもらいました。