若手のころから“経営者目線”を大切に

　秀でた才能がないと自覚していたからこそ、結果が出るまで行動し続けナンバーホストまで上り詰めた流星さん。しかし新しいことに挑戦するたび、同業者から白い目で見られたり嫉妬されたりなど、居心地の悪さを感じていたという。

「嫌われてるかなと思ったことはあります。でも気にしていても仕方ないですよね。なぜなら自分の売り上げを上げるために意識すべきなのは、他人の成績ではなくホストクラブ全体の売り上げだから。

　これは会社員にもきっと共通していて、自分の売り上げを上げるために大切なのは“経営者目線”です。組織として成果を出すかを考えて行動することが、自身の成長の糧にもなります。

　だから僕は足を引っ張られそうになっても感情的にならず、寝て忘れるようにする。ただただ、自分が成果を出してホストクラブの売り上げを上げることに向き合い続けました」

チャレンジしないことのほうが怖い

20歳のころの流星さん

　流星さんが経営者を目指したのは20歳のときだが、「人生が変わる」ほどの大きな転機となったようだ。

「時給制のアルバイトをしていた当時、どうラクにサボるかを考えていた僕が、完全歩合制の仕事に着いた瞬間、このままではもったいないと気がつき、自ら仕事を探し始めました（笑）。目に映るヒト・モノ・コト・情報、全てが未来に繋がることに気がつき、毎日がワクワクの連続です。

　また、失敗を恐れる気持ちも分かりますが、失敗したことがない人は、チャレンジしたことがない人。チャレンジしないことのほうが怖いしリスクだと、僕は思います。

　もちろん経営者になることが全てではありません。でも経営者の目線を持って行動していれば、どの会社でも求められる人材となり、引く手にあまたになるはずです。それこそ妬まれ嫌われることがあっても、そこに依存する必要もなくなりますから、嫌なら他に行けばいい。嫌われることを恐れる必要もない。自由です（笑）」