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上司に毎日罵声を浴びせられて…29歳会社員が“鋼のメンタル”を得るまで

コラム

新しい会社の上司は“ネチ夫”と呼ばれる

男女 同僚

 新しい会社の課長は若手社員からはあまり評判のよろしくない人物。元職場の社長のように怒鳴ることはなかったそうですが、ひとつのミスに対しても何度もネチネチと注意してくることから陰で“ネチ夫”と呼ばれていたそうです。

「中途採用だったので若手でも即戦力として扱われました。ただ、不慣れからかわからないことも多く、上司に質問すると『そんなことも知らないのですか?』と私を見下すように小言を繰り返し言ってくる。転職先でもこんな目に遭うとは、つくづく上司運がないなと思いました

 その様子を見ていた同僚たちからは「気にすることないから」などと声をかけてくれ、すぐに打ち解けることができたそうです。ただし、周りから同情されても、当の本人は問題の課長に対してもストレスはさほど感じなかったそうです

元職場の体験が強烈すぎて耐性が

「あの社長に比べれば普通のトーンで話してくれますし、面倒臭い人だなとは思いましがそれだけです。まあ、毎日暴言を浴びせられながら仕事をしていたので、耐性が備わっていたのかもしれません。部署の仲間からは『何で平然としてられるんだよ!』ってビックリしてましたけどね(笑)」

 ちなみに工藤さんは元高校球児。レギュラーではなかったですが、地元でも有名な強豪校の野球部員で厳しい監督やコーチのもと、徹底した上下関係のなかで過ごしてきました。その経験で我慢強くなり、前の職場でも働き続けることができたといいます。

「それでも前職の社長に半ば八つ当たりみたいな内容で、何日も叱責を受けたときは、胃が痛くなりましたけどね。でも、今の課長には何を言われてもメンタルを削られることはありません。まあ、あれこれ言われて心を病んで会社を辞めた人もいるようですし、タチが悪い人物であることには変わりないですけどね」

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