東大アメフト部、有名私大…高学歴なのに仕事ができない人の特徴
「仕事ができる男とできない男の分かれ目のひとつを挙げるとすると、企業のカルチャーにフィットするかどうかです。新卒時には見分けるすべがないので、学歴で仕分けをされます。でも転職となると職務経歴が決め手となり、学歴は全く関係ありません」
そう言い切るのは、大手人材総合サービス会社で18年間勤務の後、6年前に独立し、延べ2500人の転職をサポートしてきたライフプロデューサーの矢加部英達さん。
転職だけでなく婚活を成功させる恋愛塾や結婚相談所も開設する矢加部さんは、高学歴にもかかわらず企業で活躍できなかった残念な男性と、学歴はないけど成功した男性の事例を挙げながら、成功する男の条件を指摘してくれました。
東大卒のプライドが邪魔した結果……
「高学歴で残念だった例といえば、東大卒でアメフト部出身のある男性。高学歴でスポーツマンだと企業からひっぱりだこな印象がありますね。彼はある企業の経営企画室に入社し、将来幹部候補生として期待がかけられていました。ところが、アメフト三昧の学生時代だったせいか、社会常識に少し欠けたところがあったそうです」
もちろんアメフト出身者が全員、常識に欠けているわけではありませんが、ひとつの組織に所属していると偏った考えに縛られてしまうケースはよくある話です。
「さらに東大出身というプライドが邪魔をして周囲から学び取ろうという気持ちが少なかった。ついに“仕事ができない”と上司からジャッジを下されて、部署替えが決まりそうだった寸前に、彼自身が辞表を出したそうです」
いくら高学歴でも、新入社員で即戦力にはなりにくいもの。プライドが高いせいで、学ぶという姿勢を見失っていたことが退職に追い込まれた要因といえるでしょう。
中堅の芸能エンタメ業界で失敗した有名私大卒
さらに「偏差値60以上の著名な私立大出身の男性が、中堅の芸能エンタメ業界に入社して、失敗した」ときのエピソードもあるそうです。
「彼は25歳の時に会社の売上に貢献するようなエンタメ企画を出して、20代後半には部長に昇進しました。ところが天狗になってしまって、『会社で自分がやるべきことはない』と退職し、ある弱小エンタメ会社の社長と新会社を作って、エンタメ作家をプロデュースしました。
しかし、その会社がコケてしまって、新会社はあえなく倒産。まぁ芸能やエンタメは新陳代謝が激しい業界ですから、彼がこの失敗を教訓にして、再挑戦でリベンジし、飛躍してもらいたいですね」