板垣瑞生、尊敬する先輩・高良健吾にかけられた言葉「怒ってくれる人を大事にしなさい」
今も続く菅田将暉と高良健吾からの影響
――もっとご自身で上書きしていきたい。
板垣:自分たちが20代後半になったときに、もっと面白い作品を作っている人になりたいです。昔の映画、ドラマをリスペクトしつつ、その上を行きたい。
――以前、過去に共演した菅田将暉さん(『闇金ウシジマくん Part2』)や高良健吾さん(『精霊の守り人II』)を尊敬していると話していましたね。
板垣:菅田さんや高良さんからの影響は、今でも大きいです。菅田さんは、現場でのたたずまいであったり、肌で感じる凄さがありました。「お芝居って、役者さんって面白いんだ!」と思わせてくれましたし、当時の菅田さんって今の僕と同じ歳なんですよね! 自分でビックリします(笑)。
高良さんは、歳の離れた僕にも本気でぶつかってきてくれて、本当にすごいと思いました。それと高良さんには「失敗しなさい。いっぱい怒られなさい。怒ってくれる人を大事にしなさい」と言われました。その言葉が今でも残っています。
リスペクトしている先輩たちを超えていきたい
――これまでに失敗した経験と、そこから学んだことはありますか?
板垣:冷蔵庫の中が大変なことになってました。「仕事だけ頑張っていても、ダメなんだ。冷蔵庫の中のことも把握しなきゃ!」って。いろんなところに視野を広げていきたいです(笑)。
――20代はこういう期間にしたいといった野望があれば教えてください。
板垣:若いエネルギーがあるのは今しかないので、20代のうちに今しかない勢いとエネルギーをどれだけ使い果たせるか試したいです。
――なるほど。ちなみに今感じている試練はありますか?
板垣:リスペクトしている先輩たちをいつか超えていきたいです。まずは『FAKE MOTION』シーズン2を視聴者のみなさんに見ていただけることが本当に幸せですし、そのうえで自分に何ができるかを考えて、今回演じさせていただきました。
<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/礒野亜加梨 スタイリスト/石橋修一>