板垣瑞生、尊敬する先輩・高良健吾にかけられた言葉「怒ってくれる人を大事にしなさい」
新世代のスターが集結した卓球青春ドラマ『FAKE MOTION』。2020年に放送された『FAKE MOTION -卓球の王将-』に続き、シーズン2『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』がスタートしました(シーズン1の総集編に続き、2月3日から新作エピソードが開始)。
シーズン1から引き続いて土方歳鬼役を演じ、シーズン2では主演を務めている板垣瑞生さん(20)にインタビュー。連続テレビ小説『エール』や、大河ドラマ『麒麟がくる』など話題作への出演が続く板垣さんに、高校生が“卓球”を通じて天下取りを目指す本作についてはもちろん、先輩からの影響などを聞きました。
主演にあたって準備稿の段階から参加
――シーズン2は板垣さん演じる土方が主役ですね。
板垣瑞生(以下、板垣):シーズン1のときに特に突飛で目立つキャラクターでもなかったので、「主演で」と聞いたときはとても嬉しかったです。他の現場も含めて何度も組んでいるスタッフさんたちとのお仕事ということもあって、皆さんを楽しませたいと思いました。
――土方に何か色を付けられたらと考えたところはありますか?
板垣:土方は、前作の最後、内に秘めていた感情を溢れさせます。シーズン1から繋げたシーズン2にしたかったのと、せっかく主人公なのだから「少しヒーロー感を出したいです」と監督やプロデューサーさんと相談させていただいて、脚本に反映していただきました。
過去の代表作より面白い作品を作りたい
――撮影で特に印象的だったシーンを教えてください。
板垣:近藤役の(森崎)ウィンくんとのシーンです。最後のほうで僕が泣くシーンがあるのですが、泣く予定ではなかったんです。それが泣いてしまって、ウィンくんも反応して、現場では脚本にはなかったセリフを言ってくれました。
いろんなことを経験してきた土方と、それを支えるマザー(近藤)との過去だけじゃなくて、未来を感じられたというか。とても重厚感のあるシーンになったなと印象に残っています。
――今回も多くのキャストが参加していますが、これまでのお仕事のなかで、刺激を受けてきた仲間はいますか?
板垣:映画『ソロモンの偽証』のときに共演した俳優さんですね。清水尋也とか、若林時英とか。精神的にもかなり追い込まれましたし、役者としてだけでなく、ひとりの人間として、ずっと考えさせられるテーマを持った作品でした。
今でも名前を挙げていただくことが多いですし、自分にとっても大切な作品です。ただ、嬉しいと同時に、悔しい部分もあって、「もっと面白い作品を作らなきゃ!」と思います。