パチンコに依存した32歳主婦の後悔。ギャンブルをしない夫を選んだのに…
みなさんはパチンコに対してどんなイメージを持っていますか? 多くの方は男性の趣味だと思われているのではないでしょうか。
「たしかに割合としては男性のほうが圧倒的に多いものの、意外と平日の昼間に熱中している女性の姿も見かけます」と語るのは、田中桃子さん(仮名・32歳)。
両親はことあるごとに「貯金をしろ」
田中さんは27歳の時に結婚、それまで勤めていた会社を寿退社し、その後は専業主婦として幸せな家庭を築く“はずだった”そうです……。
「そもそも私はパチンコはもちろんギャンブルや賭け事には全く興味がなく、むしろ嫌悪感を抱いていました。きっとそれは倹約家だった両親の教育の影響だと思います。
うちの家族は、父は地元の役所で働く公務員、母は専業主婦という家庭。『お金は大事に使いなさい。大人になってもコツコツ貯金をして、ギャンブルや怪しい投資に手を出すことだけは絶対にやめなさい』ということを、幼い頃から口癖のように言い聞かせられました」
若い頃はギャンブル依存症だった父親
子供心に田中さんは、なぜ同じことを何度も何度も注意されなければいけないのか、不思議に感じていました。その理由はしばらく経ってから、ようやく明かされるのです。
「結論から言うと、私の父は若い頃ギャンブル中毒だったんです。あちこちから借金をしてパチンコに通い詰め、のめり込むだけでなく、家庭のことは何も考えずにほったらかし。母は心労で倒れる寸前だったとか。でも、私が産まれてからようやく父も目が覚めて、今は借金も完済しギャンブルと縁を切れたみたいです。
それを聞いて、『将来結婚するなら絶対にギャンブルをしない人、これだけは絶対に譲れない条件だ』と強く感じました。実際に今の夫はパチンコ屋や競馬場にはに行ったこともない真面目なサラリーマンです。それは出会ったときから結婚後も変わらず同じなんですが……」