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21歳の注目俳優、伊藤健太郎「自分の年齢プラス5歳くらいの器でいたい」

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――暴走族の総長を演じた『デメキン』、戦国時代の若君様を演じたドラマ「アシガール」、現在放送中の「覚悟はいいかそこの女子。」ではヘタレ男子、そして10月に控えるヤンキーコメディ「今日から俺は!!」と、本当に役柄の幅が広いです。

伊藤:ありがとうございます。役選びはマネージャーさんに任せていますが、いろいろな役をやれるのは楽しいですし、すごく幸せです。

――目指している役者さんはいますか?

伊藤:あまりいないのですが、海外の役者さんで、ハビエル・バルデムさんがすごく好きです。目のお芝居が素晴らしくて、僕も目を武器にしていけたらいいなと思っているので。

 ハビエルさんは、最初に『ノーカントリー』という作品を観て、そのあと『それでも恋するバルセロナ』を観たときに、同じ人だとは思いませんでした。『007 スカイフォール』にしても、全部が全部違うので、そういう役者さんになりたいなと思っています。

――伊藤さんは21歳になったばかりです。14歳からモデルでスタートされて、もともとは俳優志望ではなかったそうですね。新しい世界に入ったとき、迷いはありませんでしたか?

伊藤:迷いはなかったです。何か感覚的に、「あ、これ、やりたい」と思えたので。ただ不安な部分は確かにありました。でも、昔から「なんでもとりあえずやってみる!」という気持ちを大事にしているので、初めてお芝居をするときにも、とにかくやってみようと思いました。結果、やってよかったなと思っています。

「一緒に作品を作る環境が好きだった」

伊藤健太郎

――役者業をもっとやりたい、ここで努力していきたいと思えるようになったきっかけはありますか?

伊藤:初主演した『デメキン』はひとつのターニングポイントですが、『ミュージアム』(’16)という作品をやったときも、「この仕事をしたい」と思いました。でもやっぱり『デメキン』が大きいかな(笑)。

――なかなか決めるのは難しいと思いますが、なぜそう思うのでしょうか?

伊藤:『デメキン』のときは、毎日のように現場にいて、みんなで一緒に作品を作って。その環境が、すごく好きだと感じたんです。

 そして僕自身がこうした環境を作れる役者さんになっていきたいと思いました。それから最近、この仕事をしていて、スゴく魅力的だなと感じることがあって。

――どんなところですか?

伊藤:僕が生まれたときからすでにお芝居をされている先輩とか、スタッフの方たちと、始めて数年の僕が同じ場に立っているというのがすごく不思議だなって。それってすごいことだし、めちゃくちゃ魅力的な仕事だと思うんです。

 そして、現場で毎日のように会いながら、撮影が終わると、まったく会わなくなるのもおもしろいし、でもだからこそ、いろいろな人と出会って、いろいろな話を聞ける。特殊な仕事ですが、とても楽しいです。

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