元 Jリーガーの人気YouTuber。炎上しかけても「批判の声はあまり気にしない」
スポーツのなかでも、「花形競技」として若年層を中心に高い人気を誇るサッカー。その頂点であるプロサッカー選手は、結果を残せば数億円の年俸を得ることもできる。まさに、夢の職業だ。
しかし、大半の選手は億単位の年俸を稼ぐことなく現役生活を終え、選手生命よりはるかに長いセカンドキャリアを歩まざるを得ない。そんな厳しい世界で、数千万円の年俸を獲得し、現役引退後は登録者数は26万人を超える「那須大亮公式チャンネル」を開設したのが、横浜F・マリノスや浦和レッズなどで活躍した那須大亮さんだ。
前回の記事では、動画の制作体制や活動の目標について語ってもらったが、今回はスポーツ選手のセカンドキャリアに感じる課題や、若手ビジネスマンに伝えたいメッセージを聞いた。
【インタビュー前編】⇒<元Jリーガーが100万回再生の人気YouTuberに「当初批判の声が9割だった」>
違う角度からサッカー界を盛り上げたい
スポーツ選手のセカンドキャリアといえば、真っ先に思い浮かぶのが「指導者」の道だ。那須さんは指導者にはならなかったが、「興味はある」と語った。
「じつは、現役時代に『公認B級コーチ』という指導者の資格は取っています。ただ、JリーグのコーチになれるA級や、監督になれるS級ライセンスは取得しませんでした。プロレベルの指導者は、やはりサッカーに全身全霊を捧げなければなりません。ただ、私はほかにやりたいこともいろいろとあったので……」
しかし、指導者にならないにせよ、数ある選択肢の中でなぜYouTuberの道を選択したのか。
「プレーをしたり、指導したりするのではない角度からサッカー界を盛り上げたかったんですよね。YouTubeなら、普段サッカーをしない人、見ない人にもサッカーの情報を届けられます。将来的には指導者に興味もありますが、いまはYouTubeで人気になることに集中していますね」
日本代表に関する動画は注目度が高い
実際、那須さんの動画は100万回再生を超えるものも複数本あり、サッカーYouTuberとしては屈指の人気を誇るまでに成長している。ところが、過去にはサッカー日本代表の森保一監督に関連する動画を出した際、その注目度ゆえに異論が噴出。「炎上」しかけたが、現役時代に培った精神力で乗り越えた。
「いろんな意見の人がいて当然だと思うので、異論が出てくるのは仕方ないと思っていますし、皆さんが厳しいことを言われるのもサッカーへの想いがあってのこと。
ただ、私は万が一、森保監督が動画を見てくれた際、日本代表が先へ進むために参考になる情報を出したかったんです。結果として多くの批判も寄せられましたが、現役時代から批判の声はあまり気にしないようにしてるので、そこは大丈夫でした」