上司から「娘とLINEしてくれ!」と懇願されて…本人から聞いた驚きの背景
娘の気持ちを打ち明けてもらうと…
数分後にYさんから来た返事は、謝罪の言葉がものすごい勢いで並べられ、申し訳なさそうな雰囲気がひしひしと伝わってくるものでした。それを見た市川さんは詳しく話を聞いてみることにしたのです。
「Kさんは今までも気に入った部下や知り合いがいると、娘であるYさんの連絡先をすぐに教えてしまうようで、困っているとのことでした。なんだか可愛そうで、それに少し面白さを感じてしまってそのままLINEを続けようと誘ったんです」
大学生ながらしっかりとしているYさんは、周囲の友達にも話せない悩みなどを抱えていたようで、次第にそれを市川さんに相談することが増えていきました。その他趣味などで話が合うことも多く、市川さんは楽しくLINEを続けることができていたのです。
頼れる先輩のポジションに
その後しばらく2人はLINEをやり取りし、Yさんが長期休みに地元に戻ってきたときには、実際に会って話もしたそうです。2人はとても気が合い、それまで以上にYさんから就活や大学のことで相談される頻度が増えていきます。
「僕も就活のときは不安で誰かに話を聞いてほしかったですし、そういう相手になれればいいなと。お父さんのグチなんかも送られてきて微笑ましいなって。たまに『デートしましょう』ってからかわれるんですが、そういう無邪気な感じもかわいいですよね」
かわいい後輩としてYさんを支えている市川さんですが、Yさんからのデートのお誘いはどこまで本気なのか……就職して地元に戻る頃には2人の関係が進展しているかもしれません。市川さんは、今は程よい距離感で、何でも話せる先輩としての役割を果たしたいと話していました。
<TEXT/つる>
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