渡部建会見「事務所の準備が足りなすぎる」危機管理のプロが辛口評価
12月3日、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建さん(48)が不倫報道に関する謝罪会見を開き、騒動について語った。
ことの発端は6月11日、『週刊文春』の“多目的トイレ不倫”報道だ。翌12日に妻である女優の佐々木希さん(32)が自身のインスタグラムで、相方の児島一哉さん(48)がJ-WAVE「Gold Rush」に渡部さんの代理で出演、騒動について謝罪。一方、渡部さんは6月25日発売の『週刊文春』誌上でインタビューに応えるのみで、会見を開くことなく、活動を自粛。おおやけの場から姿を消していた。
記者会見に先だち、11月16日にニュースサイト「週刊女性PRIME」が日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の大みそか特番「絶対に笑ってはいけないシリーズ」にて渡部さんが地上波復帰すると報道。本人が公の場で直接騒動に関して釈明しないまま、復帰することへの批判の声も出ていた中での会見となった。
記者側への批判が高まる
会見が開かれたのは3日午後7時すぎ、黒いスーツに黒のネクタイ、フェイスガード姿で現れた渡部さんはまず、「私がしてしまった大変軽率な行動により多くの関係者の方々に大変ご迷惑をおかけし、多くの視聴者の皆様に大変不快な思いをさせてしまったことを心より深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と語り、「会見が遅くなってしまったこと、大変不適切な場所での不貞行為、これに関しても深く深くお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。
その後、約100分間にわたって、取り囲む記者からの質問に答えた。
会見には「遅きに失したのでは」「テレビに復帰するためでは」といった批判もある一方、坂上忍さんは『バイキングMORE』(フジテレビ系)で、会見時の記者の行き過ぎた質問や、「我々もガキの使いで来てるんじゃないんで」との発言に対して「ああいう形で、渡部君を嘲笑するようなやり方はあってはならない」と非難するなど、記者の質問内容や取材姿勢に対する声も寄せられた。
渡部さんの記者会見を危機管理のプロはどう見ているのか。企業のリスクマネジメントや炎上対策に詳しい、広報コンサルタントの石川慶子さんに話を聞いた。
すべてが中途半端な会見だった
石川さんは、世間でも批判の対象となっている“会見のタイミング”について次のように指摘する。
「不倫騒動から6か月もたっているのは、やはり遅い。本来なら直後に謝罪会見をして無期限の自粛に入るべきです。記者さんからも、復帰のための会見ではないかという質問もありましたが、そう思われても致し方ないと思います」
会見全体を通しては「すべてが中途半端でものすごく後味が悪かった」という感想を抱いたそうだ。背景に一つあるのが、渡部さんが会見中に見せた姿だ。
「言葉の中身がまず中途半端です。反省はしているし、後悔はしているんだけど、謝罪に必要な償いの姿勢や自分への罰については言及していない。また、一礼しないで会場を出て、戻って一礼してから出ていくという一幕もありましたが、それも良くなかったです」