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トランプ氏の負けを認めない日本人の謎。若者ほど「トランプ支持」に

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退任後のトランプ氏を待つ、脱税や性的暴行の訴訟

ドナルド・トランプ

 トランプ大統領が、不正選挙だとして起こした訴訟のうち、30件は棄却・取り下げとなり、勝訴したのはわずかな票をめぐる2件だけだ(11月22日時点)。バイデン氏が史上最多得票の約7,900万票を獲得した結果をひっくり返すのは、かなりハードルが高いと言わざるを得ない。

 そしてトランプ大統領が1月に退任した場合、米国法のもとで現職大統領に与えられている保護を失うことになり、訴えられずに済んでいた連邦所得税の脱税や、数々の性的暴行疑惑の訴訟が待っている。「不正選挙のせいで負けた」ということにして一旦は退き、2024年の大統領選に出馬する戦略に切り替えて、それまでは献金で賄おうと考えているという報道もある。

 もしトランプ大統領が退任して、被告として訴訟まみれになったとき、日本のトランプ応援団はどう反応するだろうか。

<TEXT/ジャーナリスト 草薙厚子、bizSPA!フレッシュ編集部>

ジャーナリスト、ノンフィクション作家。法務省東京少年鑑別所法務教官、通信社ブルームバーグL.P.を経てフリーに。著書に『少年A矯正2500日全記録』(文春文庫)、『ドキュメント発達障害と少年犯罪』(イースト新書)、『本当は怖い不妊治療』(SB新書)などがある。

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