「ポケモンに詳しくなかった」30代社長が語るポケモンセンターの未来
ポケモンにあまり詳しくなかった
――上郷さんのこれまでのキャリアを教えてください。
上郷:今年で38歳となりますが、新卒で株式会社ポケモンへ入社しました。株式会社ポケモンは、ポケモンをプロデュースすべくさまざまな事業を行っている会社です。そのイチ事業部であったポケモンセンターは、その後、分社独立することになり、その際に転籍をして現在に至ります。
実は学生時代、ポケモンセンターオーサカでアルバイトをしていました。当時は正直なところ、ポケモンにはさほど詳しくなく、かろうじてピカチュウなど知名度の高いポケモンを知っている程度でした。株式会社ポケモンには「子どもたちの将来に影響を与えたい」という思いからです。また、アルバイト経験の中で、自分自身がポケモンの世界観に惹かれたことも要因です。
――入社して初めて関わった仕事は何でしたか?
上郷:現在とはまったく異なる仕事で「ポケモンフェスタ」などのイベント業務です。当時は夏休みに幕張メッセなどの会場で、週末にイベントを開催していたので、企画や調整、実際の運営までのディレクションを担当していました。
新卒採用でもポケモンらしい“多様性”を活かす
――新卒採用にあたり「キミの進化ずかん」として、個人のキャリアを多種多様なポケモンになぞるといったユニークな企画も展開していました。
上郷:人事担当者からの熱意ある提案があり、採用しました。エンドユーザーに届く商品開発やプロモーションは頻繁に行っていますが、管理部門である採用部門からも「ポケモンらしく、進化に併せてキャリアアップを捉えよう」という企画の提案があったのは、面白かったです。
ここでもやはり「多様性」がキーワードとなるのですが、ポケモンの楽しさを形を問わず実現できるのも、自分たちらしい取り組みだと考えています。