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野口聡一さん宇宙船搭乗へ。宇宙食「からあげクン」開発の苦闘とやりがい

ビジネス

話題性のある新しい「からあげクン」を

宇宙食

スペースからあげクン © JAXA

金平:私も、宇宙に関わらせていただくことで、想像が及ばないくらいにスケールが大きな夢に向かわれている方々の存在を知ることができました。当初は距離を感じた宇宙食ですが、認証のプロセスは安全に食品を提供するための地上での考え方を踏襲するものであるところも進めていくうちにわかり、人類にとっての「食」は普遍的なものであると感じられました。

 宇宙空間という特別な空間で、宇宙飛行士という特別な職業の方に向けて開発をしたことが、今までにないからあげクンのフリーズドライ・「スペースからあげクン」につながったと思います。食品メーカーの開発は、たくさんの方に好まれるようにという方向で開発をすることが多いですが、今回のような本当に絞られたターゲットのための課題解決もとても面白いと感じ、今後の開発のやり方にも活かしていきたいと感じました。

――今後取り組んでみたいことやチャレンジしたいことを教えてください。

金平:からあげクンは、2021年に35周年を迎えます。今回は宇宙で取り上げていただきましたが、地上で食べていただく、からあげクンについても「楽しくて、美味しい、果敢に新しい味にチャレンジ」といった世界観をずっと守っていけるように、話題性のある新しい「からあげクン」をローソン様とともに創り続けたいと考えております。自分自身としても、食品の新しい可能性を広げていけるように、まだまだ学び、努力していきたいです。

白井:ISSで野口宇宙飛行士や海外の宇宙飛行士の方に食べていただいた後、月や火星に行くときにもぜひ食べていただきたいです! 宇宙旅行が一般的になっていた時に意外とシェアをもっている「肉」商品になるといいなと思っています。

 スペースからあげクンを野口宇宙飛行士が食べてくださるタイミングで、ぜひ皆さんも、お近くのローソンでからあげクンを食べていただけると嬉しいです。個人的には、からあげクンレモンがおススメですよ。

<取材・文/宇宙ライター 井上榛香>

宇宙ライター。学生時代に宇宙法を学び、現在は宇宙法政策やビジネス分野を中心に取材を行なっている。ロシア料理には目がない。
■Twitter : @ko8ruuuuun

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