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アップルの新型Macはどこが凄い?「処理速度3倍」など驚きの進化も

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iMac、Mac Proはまだ?

「M1」と名付けられたことからもわかるように、新型Macに搭載されているチップは、新シリーズにおける「第1世代」である。対象に選ばれた3モデルはどれもカジュアルユーザーに好まれるもので、オフィスでよく使われるiMacや、映像制作現場向けのMac Proは選ばれなかった。

 これが意味するのはやはり、近未来における「M2」チップの登場だ。こちらはデスクトップ向けということもあり、省電力性よりも馬力を優先した設計になるはずである。そうなると、M1で見せた「3倍」以上の超絶パワーアップもあり得る。

 特にiMacの21.5インチモデルに関しては、搭載CPUが古い第8世代Intel Coreシリーズのままだ。これがM2チップに換装されるとなると、10倍のスピードアップというのも現実味のある話になる。特に21.5インチiMacのリプレースを考えている人は、続報を待ったほうがいいだろう

 この「iMac M2(仮称)」の登場は、早ければ来年の前半ではないかと予測する。もしAppleが「iMac M1」で十分と判断していたのならば、MacBookと同時に発表したはずだからだ。

10年に一度のスーパーマシン

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 依然としてMacは安いコンピュータではないが、M1の性能は文字通り圧倒的であり、“割高感”はなくなった。3Dゲームにも耐える性能を有しており、iPhone/iPadとの設計の共通化も相まって、Mac向けゲームの市場も拡大しそうだ。

 また新型Macでは、エントリーモデルと上位モデルの性能差はわずかとなった。一番安いモデルを買っても、十分に技術革新を体験できるのだ。エントリーモデルの“割安感”は、市場での大きな武器になるだろう。これらの理由から、M1搭載を期にMacのシェアが急拡大し、数年後にはWindows PCに伍する存在になる……というのが筆者の予測である。

 2000年代における最も革新的なガジェットをiPhone、2010年代の代表者をiPadとするなら、この新しいMacは、2020年代における最良の発明品になるかもしれない。

 ただし、しばらくは互換性などの問題に悩まされることになるだろう。Appleは移行をスムーズにするための「Universal App」や「Rosetta 2」を紹介し、問題は起こらないと強気に振る舞っているが、ソフトの互換性ばかりは、サードパーティの姿勢によるところが大きいからだ。いかんせん新機軸の商品だけに、ハードウェアに問題がないとも限らない。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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