バッテリー寿命は前モデルの2倍に

MacBook Pro

　バッテリーの持続時間もおおいに向上した。MacBook Proにおけるバッテリー寿命は、前モデルのなんと2倍だという。これも電力性能に優れるM1チップの為せる技だ。

　懸念があるとすれば、旧Macで使われているソフトがそのまま利用できるかどうかである。11日の動画ではBoot Campの去就にも言及されなかった。やはり大変革期のモデルだけに、実機を手にするまで不安材料が払拭されることはない。

　なお、MacBook Air／Proでは、現行形式のMagic Keyboardが続投となった。改良型の「バタフライキーボード」が搭載されるのではという事前予想もあったが、こちらは開発が間に合わなかったと見られる。

新型Mac、どれを買うべきか

MacBook Air

　MacBook AirとMacBook Pro（13インチ）は、もともと似通うモデルだが、今回のモデルチェンジですこし差別化された。ファンレスで無音動作するのがMacBook Air、ファンクションキーのかわりにTouch Barを搭載しているのがMacBook Proである。

　チップの性能はほぼ同じなので、最安値モデルのMacBook Air（10万4800円、税別）のコスパの良さが際立つ。映像編集やRAW写真の現像といった作業をせず、なおかつTouch Barを必要としないなら、このMacBook Airで十分なはずだ。

　ファンレスでは冷却が不十分ではないかと恐れる向きもあるだろうが、iPad AirやiPad Proは、複雑な処理もすべてファンレスでやってのけている。Appleは過去に「ファンレスMac」の試みに何度も失敗しているが、いよいよファンレスの時代が来たのだと思う。

Mac mini

　デスクトップ機としてはMac mini（7万2800円～、税別）がある。Mac経験者であり、なおかつMacを持ち出す予定が一切ないなら、このモデルを買い求めるべきだ。