北村匠海がギャグに挑んだ「アゲ太郎」。「同世代の共演者に助けられた」
自粛期間で気持ちがすっきりした
――将来、自由に生きるためにも、今はがむしゃらになることが必要?
北村:確かに2019年はなかなかヤバかったです。正直、記憶がないくらい(笑)。自分でも「こんなに公開作があるんだ」とビックリしています。がむしゃらでしたが、今はそこから1歩出て、自分の心で選択ができる気がします。2020年は自粛期間があって、2か月も休みがあった。中学1年から夏休みすらなかったのに。どうなっちゃうんだろうとも思いましたが、いろんなことがすっきりした感覚があります。
――年齢的にがむしゃらにできてよかったし、その後に2か月間の休みが生まれたこともよかったと。
北村:そうだと思います。去年、あれだけ頑張れた自分がいて、だから2020年の今、この自分がいる。もちろん疲れるときもあるけれど、でも以前より考え方がクリアになって、すっきりしている感じがします。最近では、出会ってきた監督と、また大きな作品で一緒にやれるといったことが増えてきました。今はまだすごくもがく時期だとは思いますが、これからも自分らしくいられたらと思っています。
<取材・文・撮影/望月ふみ>