北村匠海がギャグに挑んだ「アゲ太郎」。「同世代の共演者に助けられた」
18歳、初めて感じた悔しさ
――頑張ってきた結果が『キミスイ』などで現れた?
北村:賞という具体的なものがあったので、ちょっと実感はありましたが、感覚としては「いい作品ができたな」というくらい。ただ健太郎とか僕、(村上)虹郎とか(新田)真剣佑の同世代の4人は『仰げば尊し』から認められ始めた気はします。
――やはりライバル意識ではなく、「みんなで売れてやろう」という気持ちだったのでしょうか?
北村:あの作品で初めて“悔しい”という感覚を味わったのかなと思います。18歳という一番トゲトゲしたときに、学園ドラマで虹郎と真剣佑が中心にいる横で、健太郎と「いつか僕たちも主演をはれるようになろう」と。
今は将来へつなぐ“感性の貯めどき”
――「主演を」もそうだと思いますが、北村さんが何か一歩を進めるときのモチベーションを教えてください。
北村:僕はもうすぐ23歳で働き盛りと言われる年齢ですが、40~50歳になったときに、めちゃくちゃ自由に生きていたいんです。だから、「何でもやれるぜ」「何かに縛られる必要はないぜ」という気持ちがモチベーションです。
「将来、カレー屋を開きたい」「コーヒーショップをやりたい」「古着屋をやりたい」「野菜育てたい」「音楽も続けたい」「写真も撮り続けたい」「絵も描きたい」「監督してみたい」とか(笑)。
自由に生きられることを想像するのがモチベーションだから、今はそこへ向かうための“感性の貯めどき”だなと。いろんな人に出会って仕事したり、お話したりしています。