北村匠海がギャグに挑んだ「アゲ太郎」。「同世代の共演者に助けられた」
ダンスロックバンド「DISH//」のメンバーとして活動しながら、俳優としても大躍進している北村匠海さん(22)。実は8歳から事務所に所属し、9歳でCMデビューと、長いキャリアを誇ります。近年では連続ドラマ『仰げば尊し』や主演映画『君の膵臓をたべたい』の演技で印象を残し、2020年はなんと5本の映画が公開されます。
その主演作『とんかつDJアゲ太郎』が現在公開中。これまで繊細な演技で惹きつけてきた北村さんが挑んだのはギャグ漫画の実写版。とんかつ屋3代目の跡取り息子・アゲ太郎として一人前のとんかつ屋とDJを目指します。
また本作では、かねてより親友と公言する伊藤健太郎さんと『仰げば尊し』以来となる再共演。そんな北村さんに、多忙を極める今のモチベーション維持法などについて聞きました(このインタビューは9月に行われました)。
体当たりで挑んだ「アゲ太郎」
――アゲ太郎は、これまでの北村さんのイメージからはかけ離れた役ですね。
北村匠海(以下、北村):そうですね(笑)。いつも自分と違う人を演じているわけですが、どこかで人間としてのトーンは似ているものが多かったんです。でも自分が青だとするなら、アゲ太郎は真っ黄色! みたいな感じなので、かなりチャレンジングでした。
――振り切れたコメディ演技にも挑戦しました。どんなことを意識しましたか?
北村:考えないほうがいいんだなと。これまでの役柄も、最終的には感覚になっちゃうんですけど、そこに行きつくまでに、頭のなかでめちゃくちゃ考えるというかプロセスがあったんです。でもアゲ太郎に関しては、突発的なものがありすぎて、考えている暇がありませんでした(笑)。すごく大変でしたが、キャストのみんなにも支えられました。
伊藤健太郎は心を許せる親友
――アゲ太郎の仲間・三代目ブラザーズ(加藤諒、浅香航大、栗原類、前原滉)や、ライバル・屋敷(伊藤健太郎)との関係がステキでした。
北村:三代目ブラザーズでは加藤くんが心の癒しでした。カメラを向ければ、とにかく何かをやってくれますし(笑)。みんなでふざけて、たわいもないことで笑ってという時間が多かったです。渋谷で“とんかつ姿”で踊るみたいなシーンもあり、最初は恥ずかしかったですけど、みんな一緒だし、面白いが勝っていたので良かったです。
健太郎とは『仰げば尊し』からの付き合いで、再共演はなかったんですけど、プライベートでは心を許せる親友です。今回、ライバル役として隣にいてくれたのはすごく心強かったですね。同世代の健太郎と(山本)舞香ちゃんの2人には、特に助けられました。